イケアが新たに提案する「料理と食事」向けの理念
スウェーデン発のホームファニッシングブランド、イケアが2025年9月11日、IKEA Tokyo-Bayで開催したプレスイベントにて、2026年度の注力テーマとして「Cooking & Eating(料理と食事)」を発表しました。この発表は、イケアのビジョン「より快適な毎日を、より多くの方々に」を具現化するもので、コンセプトには『ちいさなアイデアで、いい毎日を味わえる』というスローガンが掲げられています。
料理は世代や文化を問わず、人と人をつなぐ重要な要素であり、家庭の中での特別な時間を創出します。イケアは、キッチンやダイニング、リビングを中心に、料理や食事を通じて家族や友人との楽しいひとときを提供することを目指しています。これにより、手軽で環境に優しい暮らしの実現を年間を通して提案していく予定です。
日本市場での成長と20周年記念
2006年4月に日本初のイケア店舗であるIKEA Tokyo-Bayが開店以来、イケアは着実に成長を遂げ、2026年春には20周年を迎えます。イケア・ジャパンの代表、ペトラ・ファーレ氏は「この20年で私たちは大きな前進を遂げ、日本市場における消費者の行動が急速に変化する中、イケアはオムニチャネルリテイラーとしての強化に努め、便利でシームレスな買い物体験を提供していきます」と述べています。
新たに広島県にオープンする「IKEA広島」の情報にも触れ、イケアの更なる成長を期待させる内容となりました。
料理の喜びと課題を理解する
イケア・ジャパンは、国内で実施した調査によると、81%の人々が「料理や食事の時間は日常生活の大きな喜び」と回答しました。 しかし、半数の人が現在のキッチンに満足していないことがわかります。イケアでは、このギャップを埋めるために、サステナブルで手ごろなソリューションを提案することに重点を置いています。
ニコラス・ジョンソン国別商業マネージャーは「日常の料理や食事は、豪華な内容や時間がかかる必要はなく、ほんの少しのアイデアや工夫が毎日の暮らしを豊かにする」と強調します。
イケアの新しいインサイトと提案ステップ
イケアは、料理や食事に関する課題を3つのインサイトに要約し、それに基づいた7つのステップで商品やソリューションを提案することを発表しました。
1.
食事の楽しみは「見た目」と「栄養バランス」から
2.
日本文化に根付く「一緒に食べる」価値
3.
毎日の料理は「時間との戦い」
これらのインサイトを踏まえた提案の中には、魅力的な器や調理アイテムが含まれます。特に、新たに日本技法を使ったメイド・イン・ジャパンの食器「HARMYNTA」を紹介予定です。
新たな食文化の提供
さらに、イケアでは日本の食文化を意識した「丼ぶりメニュー」を展開することも発表され、全国の店舗で11月から提供が開始される予定です。また、低価格での朝食の提供にも力を入れています。
全体として、イケアは料理と食事を通じて、より安心して快適な毎日を過ごせるようサポートしていく考えを示しています。これから先も、イケア店舗で提案される「ちいさなアイデア」が私たちの日常を豊かにすることを期待しています。