ERPCがSolanaのDevnet・Testnetに正式対応
ELSOUL LABO B.V.が提供するERPCは、SolanaのDevnetとTestnetに対応したことを発表しました。この対応により、開発者は実際のSOLトークンを使用せず、安心して動作確認ができる環境を手に入れることが可能となります。これまでは本番環境でしか行えなかった各種検証が、同一の接続方式でスムーズに実施できるようになりました。
DevnetとTestnetの重要性
特にDevnetは、アプリケーションやプログラムの動作を安全に検証できる公開クラスターです。この環境では、テストトークンを利用して新しい機能の実装やアップデート時の挙動を確認できます。一方、Testnetは新機能の動作確認や次期リリースに向けた下準備に最適なクラスターです。これらの環境により、開発者は本番リリースに向けた準備を整えやすくなります。
ERPCは、これらの環境を一つのAPIキーで統合しました。これにより、ユーザーはシンプルな操作でDevnet、Testnet、Mainnet Betaを切り替えながら開発と検証を行えます。最新のリリースサイクルに沿ったスムーズな開発が実現しています。
ご利用方法と利便性
すでにERPCを利用している方は、ダッシュボード上でAPIキーをそのまま使い、接続先をDevnetまたはTestnetに変更するだけで新機能を利用可能です。Mainnetとの切り替えもURLとオプションで簡単に行えるため、開発から本番に移行する際も同じコードでの動作確認が可能です。
また、Testnetを用いることで、監視設定や通知システムのテストができるため、バリデータ運用の準備が充実します。これにより、本番環境に移行する前に各種設定が正しく機能するか確認できる抜群の環境が提供されます。
料金とBundleプラン
DevnetとTestnetの対応によって、新たな追加料金なしで利用できるようになりました。ERPCの共有エンドポイントの価格は従前通りで、Bundleプランも引き続き提供しています。このBundleプランは、Solana RPCやGeyser gRPC、Shredstreamを一括利用できる非常にお得なプランです。
Shredstreamを利用すれば、ネットワーク上の生データをすばやく取得でき、Geyser gRPCは整ったブロックデータを精確に確認することが可能です。これらを組み合わせることで、開発者は高速かつ正確な情報を得られる環境が実現しました。
通信品質へのこだわり
ERPCは、高品質な通信を追求し、世界中の主要データセンターにSolanaネットワークを整備しています。これにより、ベアメタルサーバーやVPS間の距離をゼロに近づけ、高い通信品質を維持しています。DevnetやTestnetにおいても、開発段階から安心して通信が可能で、ビルド、デバッグ、テストが快適に行えます。
今後の展望
今回の対応により、ERPCは開発から本番運用までの一貫したプラットフォームとして利用可能となりました。今後もユーザーからのフィードバックを基に、より信頼性の高いSolana開発環境を築いていきたいと考えています。私たちは、高性能な開発基盤を通じてSolanaのエコシステム全体の体験向上に寄与することを目指します。また、ERPCとSLVはその一環となると位置付けています。
総括
ERPCとValidators DAOが手掛ける新たな取り組みは、開発者にとって非常に魅力的な環境を提供します。この進化を活用することで、開発者はさらに効率的かつ迅速な開発が可能になるでしょう。これからのSolana環境における開発体験がどのように変わっていくのか、目が離せません。