スマホゲーム市場におけるシリーズ展開の実態
近年スマホゲーム業界は、様々な新作が随時投入される活況を見せています。この流れを受け、株式会社スパイスマートが実施した調査が注目されています。本調査では、アプリゲームにおけるシリーズ展開の状況をまとめ、全33タイトルを対象にその傾向を掘り下げています。
調査の背景と目的
2025年6月時点でリリースされ、シリーズ展開が確認できたアプリゲームを対象にしたこの調査では、元となるタイトルの配信開始年、続編やスピンオフ、リメイクなどの形式、さらにそれらのリリースにかかる期間について詳細に分析されました。
主な調査結果
全体の約70%に当たる23タイトルは、大規模な続編や異なるジャンルの作品として展開され、特にスピンオフの割合は約48%、リメイクに関しては約12%となっています。興味深いのは、多くのシリーズが「サービス開始から4〜5年以内」に新作をリリースする傾向が強いという点です。
シリーズ展開は「4〜5年」が主流
本調査によると、全体の66%に当たる21タイトルが、元となるアプリの配信から5年以内に続編を出しています。特に4〜5年目が多いのは、開発に時間がかかる続編や別ジャンルの作品がこの期間に集中するためだと考えられます。一方、短期間で新作を投入するケースは少なく、主要なゲームではカジュアルなスピンオフが中心です。
事例紹介
調査に含まれるいくつかのタイトルを通じて、シリーズ展開の具体例を見てみましょう。
1. 『サマナーズウォー』
この作品は、グローバルでの2億ダウンロードを達成したRPGです。基盤となるRPGから戦略RPG、MMORPG、さらには放置型RPGなど、幅広くジャンルを横断しています。最新作『サマナーズウォー:ラッシュ』は、放置型とタワーディフェンスを組み合わせるなど、進化を遂げています。
2. 『ドールズフロントライン』
このゲームシリーズは戦略RPGのジャンルで進化を繰り返しています。2022年リリースのスピンオフ『ニューラルクラウド』は探索型のローグライクRPGに発展し、続編として2024年に登場予定の『ドールズフロントライン2:エクシリウム』は3DタクティカルRPGとして進化。時系列を共有しつつ、異なるゲーム性を提供しています。
3. 『レイヴン』
アクションRPGとして始まったこのシリーズは、2025年に続編『レイヴン2』を発表しました。新しく採用されたUnreal Engineによる高品質なグラフィックとMMORPGへの進化が話題となっています。
今後の展望
スパイスマートは、引き続きIPホルダーやゲームパブリッシャー向けに市場動向やトレンドを調査し、ビジネスに役立つ情報を提供していく方針です。本調査の完璧な概要を提供することで、業界関係者の皆様に新たな視点を与えられることを期待しています。また、詳細なレポートに関心がある企業様は、公式サイトよりお問い合わせいただけます。
企業情報
株式会社スパイスマートについて
この企業はスマホゲーム市場に特化したリサーチや分析を行い、日本発のIP作品ライセンスを活用したビジネス支援も手掛ける専門的な企業です。
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