有隣堂チャンネルが1億回再生を突破
神奈川県横浜市に本社を置く株式会社有隣堂が運営する公式YouTubeチャンネル『有隣堂しか知らない世界』が、2025年6月5日に総再生回数1億回を達成しました。このチャンネルは、2025年6月30日には開設5周年を迎えることから、特別な記念イベントも予定されています。
毎週火曜日の動画更新とライブ配信
チャンネルでは、毎週火曜日に新しい動画がアップされ、毎月第2・第4木曜日にはYouTubeライブ配信も行われています。番組のMCを務めるR.B.ブッコローと有隣堂のスタッフが、文房具や本、食品、雑貨、オフィス機器など様々なテーマで「有隣堂しか知らない」熱い思いを伝えています。視聴者の愛称は「ゆーりんちー」、略称は「ゆうせか」として親しまれています。
チャンネルの成長と挑戦
本チャンネルは2020年に本格運用が始まって以来、登録者数が約5.6倍に増加しました。この急成長の要因は、新しい試みを重ねることで広がった視聴者とのインタラクションです。例えば、2021年にはMCのR.B.ブッコローのオリジナル商品販売を開始し、2022年には横浜のストーリーストーリーで定期的に出店を行うなど、キャラクターマーケティングを強化しました。2022年8月からはリアルタイムでの視聴者との交流を図るYouTubeライブ配信を開始し、さらには2023年6月にはライブコマースにも挑戦しており、オリジナルのボールペンや図鑑が瞬時に完売する成果も上げています。
有名作家とのコラボレーション
人気動画には、さまざまな文房具や作家とのコラボレーションが多く含まれています。作家の中山七里さんの1日に密着した回や、芸人・作家の又吉直樹さんが書店の魅力を語る動画などが特に高い人気を誇ります。視聴者はこれらの動画を通じて、文具バイヤーの岡崎弘子の豊富な知識や偏愛を楽しみ、書店文化への興味を再燃させています。
今後の展開
2025年6月には5周年を記念したさまざまなイベントとともに、チャンネルプロデューサーの著書も発刊予定です。これからも、多様なコンテンツを提供し、視聴者とより深い関係を築くことが目標です。有隣堂はこの動画を通じて、書店業界全体に新たな価値を生み出し、活性化にも貢献していく計画です。
おすすめ動画
例えば、記念すべき第1回動画である『超性能ティッシュ』では、理系アイテムの「キムワイプ」を取り上げ、岡崎が熱く語ります。この動画がきっかけで、観ている人々は商品の魅力に引き込まれ、文具への関心を高めることに成功しました。また、『物理の力で文字を書く!ガラスペンの世界』や作家の執筆ルーティンに関する動画も人気を集めています。これらの内容は、チャンネルの方向性を決定づける要素となりました。
有隣堂のYouTubeチャンネルは単なる動画配信の枠を超え、新たな読書文化の発信基地へと進化しています。5周年を迎える2025年、これからの挑戦にますます期待が寄せられています。