パナソニックが選定した2025年度の助成団体は貧困解消に貢献

パナソニックが選定した2025年度助成団体

パナソニックホールディングス株式会社は、2025年度の「Panasonic NPO/NGOサポートファンド for SDGs」の助成先となる16団体を選定しました。このプログラムは、国際的に認識されている持続可能な開発目標の一つである「貧困の解消」に取り組むNPO/NGOの組織基盤を強化するためのものです。2025年度には助成総額2,650万円が決定され、64団体からの応募の中から、海外から7団体、国内から9団体が選出されました。

SDGsの重要性と課題

「SDGs」は、国際社会が抱える様々な課題を解決するための目標群ですが、その中でも特に「目標1：貧困の解消」は、社会の基盤に深く関わる重要なテーマです。現在、ウクライナの紛争や中東の情勢、不安定な気候条件によって、世界中で貧困が拡大しています。途上国だけでなく、新興国や先進国でも格差が広がっていることから、貧困を解決する持続可能な取り組みが求められています。

主な助成内容

本ファンドでは、具体的に「海外助成」と「国内助成」の2つのプログラムから成り立っています。これにより、NPO/NGOは組織課題を把握し、解決に向けての取り組みを進めることができます。国内助成では、障害を抱える若者や性マイノリティに対する支援、妊婦の社会的孤立を防ぐ活動など、幅広いテーマが扱われています。

一方、海外助成では、アジアやアフリカを中心に、教育支援や公衆衛生、地域開発、農業技術の指導に取り組む団体に対して助成が行われます。具体的には、組織診断や財政基盤の強化、広報活動の支援などが含まれています。

実施イベント

さらに、パナソニックでは、NPO/NGOの組織基盤強化をテーマにしたフォーラムも開催予定です。このイベントは2026年1月27日（火）に行われ、誰でも参加可能です。参加者には組織の運営や役割についての重要な知見を得る機会が提供されます。

未来の展望

2001年からスタートした「Panasonic NPOサポートファンド」は、SDGsの目標達成に貢献する活動を通じて社会におけるNPO/NGOの役割の重要性を認識しています。2018年度からはプログラムを改訂し、これまでに506団体に対して総額6億6,851万円を助成してきました。

今後もパナソニックは、社会課題の解決に向けた重要な役割を担うNPO/NGOと共に取り組んでいく所存です。組織基盤の強化を通じて、持続的な市民活動の発展を支援し、新たな社会価値の創出を目指していきます。