買取マクサスが描く2025年のリユース業界とその新施策
リユース業界が日々変化する中、買取マクサスは2025年に向けたビジョンを明らかにしました。東京都品川区に本社を構える買取マクサスは、家具や家電、ブランド品、そして古着やシューズなど、多岐にわたるリユース事業を展開し、ますます進化し続けています。最近、同社は会員制イベント「リユースを語れるバー」で、リユース経済新聞のゲストを招き、2024年の総括と2025年の業界展望に関する公開座談会を実施しました。この場での議論を受け、買取マクサスは3つの新施策を打ち出すこととなりました。
新施策の概要
a)
宅配買取強化パッケージβ: これは、12月から提供を開始する予定で、スマホファーストの申込UIや同梱キット自動発送、各アイテムにおける査定の標準化を含みます。顧客にとって、必要な手続きや情報がすぐにわかるようにし、買取体験をスムーズにすることが目的です。
b)
利益KPIの標準化: 各直営店やフランチャイズで、営業利益率や顧客生涯価値(LTV)、新規顧客獲得コスト(CPA)、リピート率といった重要な指標を定義し、それを基に経営を行います。また、それに連動した査定応答時間や価格表示の改善も進めることが目的となっています。
c)
サステナKPIの試験公開: 廃棄物削減や製品の延命に関連する数値を四半期ごとに発表し、経営層と現場の意思決定の際に「サステナビリティ」を考慮に入れることが求められます。これにより、社会的価値を利益と両輪で運用する流れが強化されるでしょう。
新たな市場のトレンド
この座談会では、いくつかの重要なトレンドが浮き彫りになりました。例えば、宅配買取サービスの需要が高まる中で、フリマアプリの利用者が飽和状態に達し、「手間をかけずに、任せたい」というニーズが台頭していることです。特にリピート利用の設計が鍵を握り、バックヤード業務の効率化も求められています。
また、M&Aの動向も変わってきており、補完型チャネルを目指す動きが見られます。無理な成長を促す働きかけではなく、むしろ店舗や出張サービス、宅配買取を融合させる新しいビジネスモデルが人気を集めています。
代表取締役関 憲人のビジョン
買取マクサスの代表取締役である関 憲人氏は、座談会の後に次のようにコメントしました。「利益を基準に、体験とサステナを指標化し、2025年にはそれを実現したい」と述べ、トップライン至上主義から脱却し、より持続可能で長期的な戦略を強調しました。
フランチャイズの拡大
また、買取マクサスでは出張買取のフランチャイズ加盟店を広く募集中です。未経験者でも安心して事業を始められるサポート体制が整っているだけでなく、成功を後押しするための独自の買取業務支援システム「マクサスコア」を提供しています。人気の実業家や著名な経営者もこのフランチャイズ制度に注目し始めており、参加することのメリットが高まっていると言えるでしょう。
関氏のコメントにもあるように、今後のリユース市場の発展には大きな可能性が秘められています。これからの買取マクサスの動向に、ますます注目が集まることでしょう。同社は顧客の成功を大切にしつつ、リユース業界のさらなる活性化を目指して進んでいきます。