カイクラ、AIによる議事録機能を実証試験へ
株式会社シンカは、同社のコミュニケーションプラットフォーム「カイクラ」に新機能、生成AIを活用した「Web会議議事録」を加え、2024年10月から実証試験を開始します。この機能は、Web会議での会話内容を自動で整理し、議事録を作成するものです。これにより、会議の効率化が大いに期待されています。
カイクラのサービス背景
カイクラは、電話、メール、SMS、Web会議など様々なコミュニケーションツールを一元管理するプラットフォームで、2014年から多くの企業に利用されています。約2,700社以上の企業がこのサービスを導入し、顧客対応のスムーズさを実現しています。最近では、生成AI技術の活用が進み、より高機能なサービスの提供を目指しています。
新機能「Web会議議事録」の特長
「Web会議議事録」は、AIを用いて会話内容を三つの重要な要素に分け、自動で議事録を作成します。
1.
参加者の情報
2.
結論や合意事項
3.
今後のタスクやアクション
この機能を活用することで、会議後には要点が迅速に共有できるようになります。会議の長さに関係なく、過去の会話の追跡や参照が簡単になり、業務の効率化とコミュニケーションの向上が促進されると自社は期待しています。
β版とフィードバック収集の重要性
新機能は2024年10月から12月の期間中、一部のユーザーに向けて提供されます。このβ版の期間中、利用者からの意見や感想を集め、機能の改善につなげる予定です。こうした取り組みを通じ、ユーザーのニーズに応えられるようなサービスを提供していきます。
今後の展望と開発者のコメント
実証試験を経て得られるフィードバックをもとに、機能の最適化が進められる予定です。シンカの開発チームは、AIを駆使した高い技術を更に進化させ、新たな機能を展開していく考えです。開発担当の赤間氏は「生成AIを用いた議事録の内容を整理することは困難であったが、チームで協力しながら最適な出力形式を模索しました」とコメントしています。
カイクラとは
カイクラは、異なるコミュニケーション手段を統合することで、顧客とのやり取りをストレスフリーにするためのプラットフォームです。利用者は、顧客との過去のやり取りを容易に把握できるため、迅速な対応が可能となります。このプラットフォームは、NTT東日本から正式に受託されるなどの信頼性と評価を得ており、今後も多くの企業に採用される見込みです。
シンカは、ITを活用してシステムの開発と運用を行っており、企業のコミュニケーションを強化するために引き続き努力しています。すでに「カイクラ」には多くの機能が搭載されており、今後の展開にも期待が寄せられています。