なんつね、創業90周年で外食事業に挑む
食肉加工機器のリーディングカンパニー「なんつね」が、創業90周年の節目を迎え、新たに外食事業に乗り出すことを発表しました。2019年9月、大阪の福島エリアにオープンする「Moct(仮称)」がその第一歩です。この新たな挑戦には、食肉業界全体を活性化させる狙いがあります。
食肉加工機器のパイオニアとしての歴史
なんつねは1929年の創業以来、日本の食肉加工業界を支えてきた企業です。特に、ミートスライサーの分野でNo.1の座を維持し続けており、最新技術を駆使した3Dポーションスライサーなど、業界の最前線でイノベーションを進めています。これまでに築き上げた信頼は、全国各地の肉屋や飲食店によって築かれたものでもあり、そのおかげで今日まで繁栄を続けているのです。
シャルキュトリー文化の普及に向けて
今回のプロジェクトの中心となる「シャルキュトリー」は、フランスに起源を持つ食肉加工品全般を指します。ハムやソーセージ、パテ、テリーヌなど多様な種類があり、数百年の伝統を有する料理文化です。なんつねはこの文化を日本に根付かせ、地元の精肉店や商店街を活性化させることを目指しています。
街のお肉屋さんは、近年のショッピングモールや大規模スーパーマーケットの成長により、徐々に厳しい状況に置かれています。しかし、なんつねはその経験とノウハウを活かし、フランチャイズの形で支援することで地域に貢献できると考えています。
プロジェクトの進行と期待される成果
新たなモデル店「Moct」は、食肉加工のノウハウを基にしたメニューやサービスを提供することを計画しており、街の精肉店や周辺のビジネスと絶えることなく連携を進める意向です。プロジェクトには、飲食業界において成功実績を持つ株式会社ジリオンの代表、吉田裕司氏も参画し、コンセプトやメニューの開発を通じて協力していきます。
企業としての存在意義
なんつねは、90年にわたる歴史を持ちながらも今後も進化を続ける計画です。この新たな取り組みは、企業の社会貢献への一環でもあり、地域社会に対する責任を重視している証です。知恩報恩の精神のもと、街の人々と共に歩み続ける姿勢を示しています。
今後も「なんつね」は、食肉加工業のトータルサポートを通じて、さらなる品質向上や効率化を図り続けます。新たな挑戦がどのように展開するのか、目が離せません。
会社概要
- - 会社名: 株式会社なんつね
- - 設立日: 昭和29年5月10日(1954年)
- - 代表者: 取締役社長 南 常之
- - 本社所在地: 大阪府藤井寺市大井4丁目17番41号
- - URL: www.nantsune.co.jp