新しいライフスタイルを提案する講座「はんのう森林みらい塾2025」
埼玉県飯能市で、特定非営利活動法人埼玉ハンノウ大学が運営する「はんのう森林プラットフォーム」が主催する「はんのう森林みらい塾2025」の受講生募集が開始されました。このプログラムは、森林と都市住民との新たな関係を築くことを目指しており、2025年7月8日から8月31日までの期間に実施されます。
「森林複業」の概念とは?
今年の講座は「森林複業の入り口を作る塾」という斬新なコンセプトの下、都市での仕事と森林業を結び付けたライフスタイルを提案しています。「森林複業」とは、都市に住む人々が本業を続けながら森林業の仕事にも関わる生き方を指します。例えば、都心に住む会社員が、月に数日間、飯能の事業者の広報活動に参加するなど、時間を有効に使う新しい働き方です。
受講生には、森林業の現場を直接体験しながら、本業とのシナジーを考えたり、未来のキャリアを模索する環境が提供されます。また、飯能の事業者にとっても、多様なバックグラウンドを持った受講生の力を借りることで、新しいビジネスチャンスが広がるでしょう。
講座の詳細とスケジュール
講座は2025年10月から2026年1月にかけて、計4日間にわたって行われます。すべての受講生は、この4日間に参加する必要があります。コース内容は以下の通りです:
- - 2025年10月11日 - 地域の歴史や山の営みを学ぶ見学会。
- - 2025年11月8日 - 林業の施業地の見学。
- - 2025年12月6日 - 木材加工業者の工場視察。
- - 2026年1月17日 - 複業マッチングの会と公開セミナー。
受講生同士や飯能の事業者とのマッチングも行われるため、新しい可能性に出会う貴重な機会となります。参加費は一般で20,000円、学生は16,000円となっており、昼食や保険などが含まれています。申し込みは公式サイトから行えますが、多数応募があった場合は選考が行われるため、早めの申し込みをおすすめします。
西川材の魅力と地域貢献
はんのう森林みらい塾では、埼玉県の南西部に位置する「西川林業地」に着目しています。ここは、江戸時代から木材が生産されていた歴史的な地域で、地元の森林が育んだ材木は質が高いことで知られています。特にスギやヒノキが優れた成長を見せ、ハンドメイドの丁寧な管理が行われています。このプログラムを通じて、受講生は西川材についても深く学ぶことができ、その魅力を地域に限らず広めていく役割を果たすことが期待されています。
プレイベントと講師の紹介
プログラムに関心のある方々のために、プレイベントも予定されています。2025年7月16日にはオンラインセミナーが開催され、林業の歴史やその課題について学ぶ機会が設けられます。また、飯能市の農林部で活躍する堀口楓太氏が講師を務め、地域における森林の未来を模索します。
「はんのう森林みらい塾2025」は、参加者にとって新しいライフスタイルの選択肢となることでしょう。興味を持たれた方は、ぜひ公式サイトからの申し込みを検討してみてください。地域と森林業が手を携えて未来を切り拓くこの取り組みでは、参加者一人一人の新しい発見が待っています。