図研が新しいコラボレーションソリューション「SIDEKICK」を発表
製造業向けMBSE(Model-Based Systems Engineering)ソリューションを提供する株式会社図研は、神奈川県横浜市に本社を置き、業界における革新を追求しています。この度、最新のMBSEモデリングツール「GENESYS 2025」とともに、新たなWEBベースのコラボレーション環境「SIDEKICK」を発表しました。「SIDEKICK」は、製品開発におけるシステム設計者と各ステークホルダーとの間での協力を強化するためのプラットフォームです。
「SIDEKICK」の目的と機能
「SIDEKICK」は、エンジニアリングプロセス全体のコミュニケーションを統合し、スムーズなデータ連携を実現します。これにより、システムモデルを基にした製品開発が可能になり、具体的なエンジニアリング成果に向けた意思決定プロセスを支援します。この新たなプラットフォームは、チーム全体にとってより身近で利用しやすいものとして設計されています。
主な機能
初期リリースにおいて「SIDEKICK」には以下のような特徴があります。
1.
レビュータスクの詳細設定とダッシュボード表示
レビュー管理者は、システム全体や特定プロジェクトに関するカスタマイズされたレビューパッケージを作成し、各ステークホルダーに特定のレビュータスクを割り当てることができます。それにより、各メンバーは自身に関連するコンテンツに集中できるダッシュボードを持つことが可能です。
2.
セキュアなWebインターフェース
割り当てられたタスクは、セキュアなWEBインターフェースにログインするだけで即座にアクセス可能です。担当者は自身のタスクステータスを確認し、システムモデルのレビューを行い、構造化されたフィードバックを提供することができます。また、フィードバックの理解や記録がしやすく、大幅な効率化が見込まれます。
この革新的なアプローチにより、「SIDEKICK」は製品開発レビューを従来の静的な文書ベースから、よりインタラクティブで追跡可能なデジタルワークフローへと進化させます。これにより、MBSEの利用範囲が広がり、製品開発における意思決定の質とスピードが劇的に向上することが期待されます。
今後の展開
今後、「SIDEKICK」は幅広いステークホルダーとの協力を促進し、さらなる機能の開発が進められる予定です。特に製品開発における協働の重要性が高まる中、図研はこのプラットフォームを通じて新たな支援を提供していく方針です。
「SIDEKICK」の特別公開
「SIDEKICK」は、2025年7月30日から8月1日に東京ビッグサイトで開催される「製造業DX EXPO 2025 夏 東京」にて初めて公開されます。製造業におけるデジタル変革をテーマにしたこの展示会では、実際に「SIDEKICK」の機能や効用を体験することができます。また、特別講演も予定されており、業界の変革について深く学ぶことができる貴重な機会です。
図研の力強い新しいソリューションが、製造業の未来をどう変えていくのか、その進展には期待が寄せられます。