日本の伝統的な染色技法、ろうけつ染めが新たに進化
伝統的な日本の染色技法である
ろうけつ染めが、桂屋ファイングッズ株式会社によって新たな形で復活します。2025年1月24日から、業界で期待されていた「ろう溶器」が、クラウドファンディングプラットフォーム『マクアケ』にて先行発売されることが決定しました。
この『ろう溶器』は、残念ながら、多くのメーカーがその製造から撤退してしまう中で、愛好者たちからの復活の声を受けて生まれたものです。桂屋ファイングッズ株式会社は、従来の技術を受け継ぎつつ、安全性を確保した使いやすい製品を目指しました。
ろうけつ染めとは?
日本の伝統的な染色法である
ろうけつ染めは、古くから着物のデザインに使われてきた手法ですが、近年ではアート作家たちにとっても表現技法の一つとして取り入れられています。この技術では、ろうを溶かし、筆を使って布に模様を描いた後、その部分を染色し、最後にろうを落とすことで、美しい白い模様を残すことができます。
古くから伝わる「天平の三纈」という言葉にも、ろうけつ染めが含まれています。この言葉は、ろうけつ染めに加え、板締め絞りや縫い絞りといった他の染色技法も表しており、日本の染色文化の深さを感じさせます。
新たな愛好者を育てる取り組み
桂屋ファイングッズは、
ろうけつ染めをただ守るだけでなく、次世代に受け継ぐためのさまざまな取り組みを行っています。ろう溶器のクラウドファンディングでは、リターン商品として魅力的な限定商品やワークショップを設定し、広く一般の方々にこの伝統技法に触れてもらえる機会を提供します。特に、染色を知らない初心者でも簡単に参加できるワークショップを用意しており、実際に体験することで興味を深めてもらいたい考えです。
ワークショップは東京と京都の二カ所、染色体験スペースsomenovaと田中直染料店において開催される予定です。また、ワークショップ参加者には「みやこ染 ろう溶器」といった限定商品や、様々な技法用具セットが提供される他、割引特典も準備されています。
いよいよ販売開始
『ろう溶器』の販売は2025年4月1日に予定されていますが、クラウドファンディングへの参加は、この伝統的な日本の文化を支える重要な第一歩です。関心を持つ方には、この機会にぜひご参加いただき、共に新たなろうけつ染めの魅力を探求しましょう。
会社概要
桂屋ファイングッズ株式会社は、東京都中央区に本社を構える染料および顔料製造販売の企業です。同社の製造する「みやこ染」ブランドの染料は日本各地で親しまれ、時代のニーズに応える商品を展開しています。
詳しい情報や商品の詳細については、以下のリンクをご覧ください:
マクアケプロジェクトページ