日本企業のCEO育成実態調査:コーン・フェリーとグロービスの取り組み

CEO育成実態調査:コーン・フェリーとグロービスの調査結果



コーン・フェリーとグロービスが共同で実施したCEO育成に関する実態調査が発表されました。この調査は、日本の大手上場企業の経営幹部のサクセッション問題に焦点を当てています。欧米企業が持つCEO育成の実態と、日本企業が直面する課題について深堀りしていきましょう。

調査の背景と目的



近年、企業環境は急速に変化しています。地政学的リスクやテクノロジーの進化は、経営の舵取りを行うCEOに対してより高度で複雑な役割を要求しています。この変化に対応するため、CEO育成システムの見直しや改革が求められています。コーン・フェリーとグロービスは、CEO育成における成功要因と、日本企業における育成の現状を明らかにするためにこの調査を実施しました。

欧米企業に見るCEO育成の特徴



(reporting results)

1. 内部昇格の重要性



調査では、欧米企業においてもCEOの多くは内部昇格であることが確認され、外部からの採用は約20%に留まっています。さらに、外部採用者の在任期間が短いため、社内候補者の確保が重要視されています。

2. 発掘段階



CEO候補の特定は30代前半から始まることが多く、これはCEOの平均着任年齢が51.8歳であることからも、その理由が伺えます。候補者は「成長力」が重視される傾向にあり、育成の基盤となる「CEO細胞」とも呼べる資質が求められます。

3. 意図的な経験のデザイン



CEO候補の成長機会は偶然に委ねず、意図的に設計されるべきです。多様な経験を通じて、全社視点を持つことが求められます。この経験デザインには、事業経営の実感や投資家対応、変革推進など、CEOに必要な要素が含まれています。

4. 育成責任者の役割



育成の重要性は経営陣に認識されており、育成責任者としての視座が求められます。各アサインメントで学ぶべきポイントを明示し、候補者の成長を促すことが育成の成功に不可欠です。

日本企業の現況



日本企業のCEO育成は、経営幹部候補の発掘において仕組み化が進んでいますが、CEO候補の選定は現CEOの判断に依存する傾向があります。候補者の選抜の透明性を高めることは課題に挙げられています。

経験のデザインの課題



多くの企業が必要な経験として「事業経験」や「海外経験」を挙げる一方で、事業部が優秀な人材を囲い込み、CEO候補者の育成機会が狭まることがあります。全社にわたる視点と胆力を磨く経験をいかに意図して提供するかが、日本企業の課題です。

育成責任者の役割



CEOとCHROの二人三脚体制が一般化する中、経営チーム全体が育成に関与する流れが進んでいます。今後は、透明性のある仕組みを構築することが鍵となるでしょう。

育成支援の重要性



CEO育成に際しては「胆力」や「覚悟」を育むことが重要視されています。環境が変化し続ける中、外部からの知見や異なる価値観を取り入れる必要性が高まっています。

最後に



この調査の結果は、日本企業が将来のリーダー育成を戦略的に深化させるための貴重な情報を提供しています。企業は各自の文化を反映させつつ、CEO育成のあり方を問うことが求められています。今回の調査が、CEO育成の新たな道筋を描く一助となることを願っています。

結果レポートのリンク

セミナーのご案内



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  • - 日時: 2026年3月11日(水)15:00~16:30
  • - 形式: Zoom Webinar
  • - 申し込み: こちら

コーン・フェリーとグロービスの取り組みにより、今後のCEO育成に新たな視点がもたらされることを期待しています。

会社情報

会社名
コーン・フェリー・ジャパン株式会社
住所
東京都千代田区丸の内1-8-1丸の内トラストタワーN館14階
電話番号
03-6267-3333

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