地域の歯科医院が国際的な学びの場に
埼玉県の医療法人社団デンタルケアコミュニティが運営するフォレストデンタルでは、2026年8月に台湾の仁徳医護管理専科学校からの学生6名を受け入れ、約1カ月間の実習プログラムが開始されました。これは、地域に根ざした歯科医療を学ぶ貴重な国際交流の一環です。
実施医院と実習内容
実習は、フォレストデンタル大宮院と鴻巣院の2つの医院にて行われます。ここで、学生たちは外来診療だけでなく、訪問診療といった日本の歯科衛生士の業務についても学ぶ機会が与えられています。学生たちが日本の医療制度や地域歯科医療、多職種連携について学ぶことで、台湾と日本の歯科医療環境の違いを知る重要な機会となります。
仁徳医護管理専科学校との連携は、2024年から始まり今回が2回目の受け入れとなります。国境を越えた学びを進める中で、地域の診療所が教育の場を開放し、実践的な経験を提供しています。
台湾での準備活動
実習を実施する前に、フォレストデンタルのスタッフは7月に台湾を訪れ、学生たちに向けた講習を行いました。この訪問では、実習への期待や歯科医療に関する知識を深めるための機会が設けられました。また、受け入れ初日には日本での生活に関するオリエンテーションが行われ、学生たちが安心して実習に臨めるようサポートされています。
台湾と日本の制度の違い
台湾では、現在「歯科衛生士」に関する国家資格が存在しませんが、専門学校では口腔衛生について学ぶカリキュラムが整備されています。台湾の学生はいずれも仁徳医護管理専科学校で口腔衛生を専攻しており、実習を通じて日本の歯科医院での業務を観察し、体験することができます。この交流は双方にとって、専門知識の向上と理解を深める貴重な機会です。
外来診療と訪問診療の実践
実習においては、歯科衛生士の業務に特化して外来診療と訪問診療の両方が経験できます。外来診療では、実際の患者様に対する対応や診療のサポートを行い、訪問診療では、歯科医院に通えない患者様へのケアを通じて医療の重要性を理解します。これにより、地域医療の現場で実際に行われている医療サービスのリアルな側面を体感することができるのです。
日本での生活面のサポート
フォレストデンタルでは、学生が日本で生活する際のサポートも手厚く行っています。オリエンテーションを通じて日本での日常生活や文化に関する情報を提供し、学生たちが不安なく実習に集中できる環境を整えています。また、学生たちにはオリジナルのスクラブが贈られ、教育への期待と支援が伝えられています。
今後の展望
フォレストデンタルは、2024年から先の研修連携を通じて、今後も台湾の仁徳医護管理専科学校との交流を深めていく予定です。引き続き、学生たちが実際の歯科医療に触れる場を提供するだけでなく、スタッフ自らも新たな知見を得る機会としています。さらに、カンボジアでの医療支援活動にも取り組み、地域だけでなく国際的な視野での医療教育と実践に力を入れていきます。
フォレストデンタルは「世のため 人のため 共に生きる」という理念の下、地域医療の提供と次世代の医療人材の育成、国際的な医療支援活動を継続し、未来の歯科医療の可能性を広げることを目指しています。