袁方洲 個展「HETEROTOPIA」:現実と「他なる場所」が交わるガラスの世界
2024年7月13日(土)から、STREET DREAMS STUDIOS TOKYOにて、中国出身のアーティスト袁方洲による個展「HETEROTOPIA」が開催されます。
袁方洲は、清華大学美術学部工芸専攻卒業後、東京藝術大学大学院で博士号を取得。現在、茨城を拠点に活動しています。彼の作品は、中国や日本のみならず、韓国、チェコ、バングラデシュなど世界中で発表されています。
国内では、「創立50年記念 '21 日本のガラス展 Glass '21 in Japan」(ヒルサイドフォーラム/東京)、「中間体 Intermediary compound」(Tokyo International Gallery/東京)、「第24回岡本太郎現代芸術賞展」(川崎市岡本太郎美術館/川崎市)、「ARTISTS' FAIR KYOTO 2023」(京都文化博物館/京都)など、数々の展覧会に出展しています。
袁方洲は、人・物・自然の関係性に注目し、ポスト・ミニマリズムや仏教など、東洋思想に影響を受けた独自の哲学に基づいた作品を制作しています。ガラス素材を主体とし、複数のメディアと技法を組み合わせることで、素材の内在する「意識」を尊重し、焼成過程で自発的に生まれる独特な形態を作品として捉えています。特に、冷えたガラスを電気炉で加熱成形するキルンワーク技法を用いた作品は、彼の代表作と言えるでしょう。
本展では、哲学者ミシェル・フーコーの「HETEROTOPIA」という概念に着目し、ガラス素材を用いて現実における絶対的な「他なる場所」を再現します。「HETEROTOPIA」は、現実に存在しないユートピアとは異なり、現実に存在する絶対的に「他なる場所」のことです。
今回の展示では、作品を黒とピンクのみで制作し、自然と人工の狭間に位置する新たな物質形態をガラスの独特の表現で構築することで、自身の記憶と経験に基づき、現実と「他なる空間」が交わる領域を再考しています。
袁方洲のガラス作品は、素材の持つ美しさだけでなく、彼が作品に込めた思想や哲学を感じることができます。ぜひこの機会に、現実と「他なる場所」が交わるガラスの世界を体験してみてください。
【展示詳細】
会期:2024年7月13日[土] - 8月4日[日]
会場:STREET DREAMS STUDIOS TOKYO(東京都港区北青山3-12-12 HOLON-R 1F)
開館時間:12:00-19:00
休館日:月曜・火曜・水曜
観覧料:無料
主催・企画制作:STREET DREAMS STUDIOS TOKYO
【関連リンク】
STREET DREAMS STUDIOS TOKYO WEBSITE:https://www.streetdreams.jp/
STREET DREAMS STUDIOS TOKYO INSTAGRAM:https://www.instagram.com/streetdreams.tokyo/
* 袁方洲 INSTAGRAM:https://www.instagram.com/yuan_fangzhou/