心臓外科医体験「ハートキッズ教室 2025」開催
2025年3月29日、千葉県流山市の南流山児童センターで特別なイベントが開催されました。それは、NPO法人ハートキッズ・ジャパンによる「ハートキッズ教室 2025」です。この教室は、小学2年生から中学生を対象に、心臓の構造や医療器具を用いての体験学習を提供しました。
イベントの目的
このイベントの目的は、子どもたちに心臓についての理解を深めさせ、医療の現場に対する興味を持たせることです。「心臓病を持つ子どもたちとその家族に必要な支援を提供する」というNPO法人の使命に基づいて、参加者は実際の医療器具に触れ、貴重な体験を通じて医療に対する新たな視点を持つことが期待されています。
活動内容
「ハートキッズ教室」は、2つのセッションで構成されました。午前中は小学2年生から4年生を対象にしたプログラム、午後は小学5、6年生および中学生向けのプログラムが行われました。参加者は、3Dの心臓ペーパークラフトを使って心臓の構造や血液の流れを理解し、その後模擬手術を体験しました。
3D心臓ペーパークラフト
イベントではまず、参加者はカラフルな紙工作を通じて立体的な心臓の構造を学びます。さまざまな部位の名称や血液が流れる様子を視覚的に理解することができ、興味を抱きながら学べるプログラムです。
縫合体験・医療手技体験
次に、実際の縫合器具を使用して模擬心臓や血管を縫合する体験に挑戦しました。医師の指導のもと、参加者はシリコンモデルを使って手技を学び、リアルな医療現場の雰囲気を感じることができました。
術衣体験
さらに、子どもたちは手術の術衣やマスク、手袋を着用し、本物さながらの医療環境を模擬体験します。これにより、医療の現場で求められる清潔さや細心の注意が必要であることを、実感として理解することができました。
参加者の感想
参加した子どもたちからは多くの感想が寄せられました。「本物の手術着を着ることができて嬉しかった」「縫うのが難しかったが、面白かった」という声や、「テレビで見るだけではわからない医療の大変さを体験できた」という意見が多く聞かれました。特に、中学生の参加者は「手術は技術だけでなく、清潔さや細かい配慮が必要であることを実感した」との意見もあり、イベントの成果を示しています。
全体の振り返り
今回のハートキッズ教室は、今後の医療を支える子どもたちに、重要な学びを提供する場となりました。心臓病に対する理解を深めることができ、また医療の現場への興味を喚起する機会となったことは喜ばしいことです。参加者たちは、自らの体験を通じて、未来の医療を考えるきっかけを持つことができました。
NPO法人ハートキッズ・ジャパンについて
このNPO法人は、心臓病を持つ子どもとその家族を支援し、医療福祉の向上を目指しています。杉本晃一代表理事を筆頭に、専門医の知識や経験を基に活動を続けています。今後のさらなる活動に期待が寄せられています。