国際認証取得
2025-03-25 11:57:51

関東初、よしかた産婦人科が国際認証を取得した背景とは

関東初、国際出産イニシアティブ認証を取得した背景


2025年3月、日本の神奈川県横浜市にある"よしかた産婦人科"が関東圏で初めて国際出産イニシアティブ(International Childbirth Initiative:ICI)の認証を獲得しました。これは、すべての妊産婦とその家族に対して、より質の高い出産ケアを提供する取り組みの一環です。この特別な認証は、出産時の体験がいかに重要であるかを示すもので、母子や家族の健康を重視した医療の実現を目指しています。

国際出産イニシアティブ(ICI)とは?


ICIは、国際産婦人科連合(FIGO)や国際助産師連盟(ICM)、国際小児科学会(IPA)などの5つの団体が2018年に設立した、国際的な枠組みです。出産に関する国際的な基準を設け、出産時における安全で尊重されるケアの実現を掲げています。特に、母子・家族を尊重するケアを提供するための「12のステップ」が示されており、基本原則として健康増進や病気予防、女性の選択を支援することなどが重視されています。

現在、世界中で100以上の医療機関がICIに参加しており、この12のステップは20か国語に翻訳され、国際的に広がりつつあります。日本国内では、長野県や愛知県の施設に続いて、よしかた産婦人科が関東初の認証を受けたことは、大きな一歩とされています。

妊産婦とその家族を守るための取り組み


よしかた産婦人科では、妊産婦や家族からのフィードバックをもとにケアの質を向上させるために、多職種の医療スタッフが連携しています。専属の理学療法士が産前から産後にかけて母体のケアを行い、家族とともに受診することを推奨しています。また、出産時の家族の立ち会いやカウンセリングサービスの提供によって、家族全体の支援を重視しています。

特に注目すべきは、産後も継続して母乳相談や育児支援を行うための「よしかたハウス」を設置し、地域の育児支援団体と連携することで、長期的なケアを実現している点です。これらの取り組みは、ICIの認証取得の一因となりました。

薬剤に頼らない出産ケアの推進


国際出産イニシアティブでは、薬を使わない陣痛緩和法が強調されており、自然な陣痛が作り出す身体のホルモンバランスの重要性が認識されています。よしかた産婦人科では、陣痛中に様々なリラクゼーション法を用いて痛みを和らげる方法を提供し、妊産婦が可能な限り自然な形で出産体験を享受できるよう努めています。

院長の善方裕美氏は、出産時のストレスを軽減するために、ナチュラルな陣痛のサポートを重視しており、自然な出産に不可欠なホルモンが体内で適切に分泌されることを大切にしています。これは、女性の生理的な力を信じるという信念の表れです。

日本の出産文化における課題


日本の出産においては、計画的な無痛分娩が主流となっており、それにより自然な陣痛の重要性が軽視されがちです。特に都心部では、その傾向が顕著であり、施設ごとの人員確保の難しさが背景にあります。しかし、良い出産体験の実現には、医療機関や産科医、助産師だけでなく、地域のサポートも欠かせない要素となるでしょう。

こんにち、妊産婦とその家族が協力し合い、支え合う環境が整っていることが求められています。よしかた産婦人科の取り組みは、その一環を体現しており、今後の産科医療の在り方を提言するものとなるでしょう。

結論


よしかた産婦人科が国際出産イニシアティブの認証を受けたことは、地域の医療機関が出産ケアの質を向上させるために、どうあるべきかの一つのモデルケースと言えます。妊産婦を支えるための多職種連携が、新たな基準をもたらすことに期待が寄せられています。今後も、出産に関する価値観や文化が変わっていく中で、このような取り組みが全国に広がることを期待せざるを得ません。


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会社情報

会社名
医療法人社団善方会よしかた産婦人科
住所
神奈川県横浜市港北区小机町2430
電話番号
045-472-8688

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