佐賀県多久市に位置する「FUNAYAMA MOUNTAIN」で、2024年7月13日、株式会社トルビズオンと一般社団法人ソラトチの協力のもと、大型物流ドローン DJI FlyCart30を利用した食料配送サービスが行われました。このプロジェクトは、観光施設が災害などで孤立する可能性がある中、ドローン技術を活用した新たな物資搬送手段の実用性を確認することを目的としています。
当日は雨が降る悪天候の中でも、DJI FlyCart30は安定した飛行を維持し、キャンプ場の中腹に飲料水や食料を運搬する様子が関係者の目を引きました。参加者たちは、山の中腹まで届くドローンの動きに興味津々で、記念撮影を行うなどしてこの新しい体験を楽しみました。
FUNAYAMA MOUNTAINは、多久市の海抜約450mに位置するキャンプ場で、周囲には絶景が広がり、夜には満点の星空を楽しむこともできます。夏でも涼しい朝晩の気候は、多くのキャンプ愛好者に好まれています。このキャンプ場が、新たな配送システムを通じて、利用者により便利なサービスを提供できる展望が広がっています。
今回のドローン配送は、今後の事業化の第一歩と位置付けられており、トルビズオンやソラトチは、さらなるテストや実証実験を計画しています。佐賀県内の自然を楽しむ観光業やキャンプの可能性を広げ、緊急時の物資搬送手段としての活用が期待されています。
トルビズオンは、産業用ドローンの販売や、ドローンスクールの運営、さらにドローンの飛行空域を可視化する「S:ROAD」と呼ばれるサービスを提供しています。このS:ROADは、ドローンを利用する事業者のための安全な航路を確保することで、地域に密着したドローン産業の発展を促進しています。
また、一般社団法人ソラトチもこのプロジェクトに参画し、地域での合意を得た空路の開発を進めています。ドローン技術がもたらす新しい可能性が、どのように地域の観光業を支えることになるのか、今後の動きに注目です。
公式サイトでは、キャンプ場の最新情報やドローン技術の詳細についても紹介されていますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。未開の地を探検しつつ、最先端の技術を体験できるこのプログラムは、観光とテクノロジーが融合した新しい形の楽しみ方を提案しているのです。