健康意識調査
2025-04-01 17:47:28

シニア世代と子世代の健康意識調査から見えた実態と課題

シニア世代と子世代の健康意識調査の結果



株式会社ニッスイは、シニア世代(60〜70歳代)とその子世代の健康意識についての調査結果を発表しました。この調査では、別居している親を持つ全国の男女500名を対象に、親の健康状態に対する意識や心配事を探りました。

調査概要

調査はWEBアンケート形式で実施され、親の健康と自身の健康意識がテーマです。対象者は年末年始に帰省した人々です。調査期間は2025年1月21日から23日まででした。

親の老いを感じる子世代

調査結果では、8割以上の子世代が親の老いを実感しており、約3割が「とても感じる」、約5割が「感じる」と回答しました。このデータは、親の健康状態についての懸念がいかに広がっているかを示しています。

帰省頻度と親の変化

年末年始に帰省した人の帰省頻度を調べた結果、最も多かったのは「1か月に1回」で、約3割の人がこの頻度を選びました。一方で、半年に1回以下の頻度も3割を越える結果となりました。帰省時に見た親に対する身体的な変化を感じた人も多く、6割以上がネガティブな変化を訴えました。「白髪が増えた」や「顔のしわ」といった具体的な意見が挙がっており、子世代の健康意識はますます高まっています。

心配される「筋力・体力の低下」

親の健康に関する心配では、「筋力・体力の低下」が約半数によって挙げられ、次いで「物忘れ」や「免疫力の低下」が続きました。加齢に伴う筋力の減少が転倒リスクに繋がることも懸念される中、実際に転倒歴のある親も1割程度おり、心配の声が高まっています。

運動習慣の有無

約半数の親が運動をしており、その中の約7割が有酸素運動を行っています。しかし、筋トレなどの無酸素運動は2割程度にとどまり、体力の維持に対する意識の低さが垣間見えます。

親とのコミュニケーション不足

親に老いを感じている子世代の中で、半数以上が親と老後について話し合った経験がないと回答しました。その理由には「まだ元気だから」や「何を話せば良いか分からない」という意見が挙がり、コミュニケーションが希薄である状況が浮かび上がります。これにより、老後の課題や健康への不安がさらに強くなることが予想されます。

フレイルの認知度

フレイルとは、加齢による身体的な脆弱性を指しますが、子世代のフレイルに対する認知は低く、2割未満の人がその意味を理解しているに過ぎません。これは、加齢に伴う健康リスクからの予防策が徹底されていないことを示しています。

将来の不安

子世代の約8割が自身の健康に不安を抱えており、その中で最も多かった不安要因は「病気や怪我」でした。しかし、対策を講じている人は1割にも満たず、将来への不安が現実のものとなる可能性があります。

ニッスイの取り組み

ニッスイはスケソウダラから得られる速筋由来のタンパク質の研究に注力しており、これが筋力維持に寄与することが期待されています。このタンパク質は特別な運動を行わずとも速筋を増やす効果があるとされています。高齢者にも適した栄養素として、日々の健康管理の一助となることが期待されています。

健康な生活を維持するためには、老後のことも含め、親子間でのコミュニケーションが不可欠です。子世代の健康意識を高める中で、フレイルの理解と予防に向けた意識を育てることが大切です。親御さんと話し合う際、さまざまな健康問題について意見交換をすることが、有意義なコミュニケーションに繋がることでしょう。ニッスイは、今後も健康を支える研究を続け、皆様の健やかな生活に貢献していく所存です。


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会社情報

会社名
株式会社ニッスイ
住所
東京都港区西新橋1-3-1西新橋スクェア
電話番号
03-6206-7000

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