発達障害の大学生を支援する革新的スマホアプリ「Booster」の登場
発達障害の大学生を支援する新アプリ「Booster」
この度、発達障害や支援を必要とする大学生を対象にしたスマホアプリ「Booster」が、(株)エンカレッジの手により正式にリリースされました。このアプリは、自己管理能力を高めつつ、学生と教職員が連携して支援を行うことを目的としています。
発達障害学生の現状
高等教育機関における発達障害や精神障害のある学生が抱える課題がクローズアップされています。日本学生支援機構の調査によると、2016年度の障害学生数は27,257人に達し、その中で発達障害を持つ学生が4,150人、精神障害を持つ学生が6,775人を占めています。また、障害の診断がないものの支援が必要な学生も多いとされています。しかし、彼らは教職員に上手く相談できない場合が多く、支援の手が届きにくい現状があります。
Boosterの機能と目的
「Booster」は、学生が自己管理を行うための機能を備えており、特にスケジュール管理や授業出欠管理、レポート提出などの日常的な困難を克服する手助けとなるでしょう。さらに、教職員との情報共有も行えるため、学生の困りごとを教職員が迅速に把握し、効果的な支援を提供することが可能になります。また、学生支援にかかる教職員の負担を軽減する役割も期待されています。
導入の背景とトライアル
「Booster」は、2016年10月にWeb版がリリースされ、その後、10ヶ所の大学でトライアルを行い、改良を重ねてきました。この度、スマホ版としての正式リリースが実現しました。今後は、発達障害や精神障害を持つ学生だけでなく、学業やサークルの両立が難しい学生にも利用してもらえるように広く展開を目指しています。
将来の展望
また、アプリの機能には就職支援や企業マッチングを含める計画があり、2018年春にはさらに充実したプラットフォームとして社会貢献を目指します。「Booster」は全ての学生の成長を促すアプリとしての役割を果たし、サークルやゼミなどの情報共有にも活用されることが期待されています。発達障害を持つ学生にとって、このアプリが自立への第一歩となることでしょう。
全国の大学での導入が進むことを期待しつつ、今後の情報共有やサポート体制のさらなる充実に向けた取り組みが求められています。
会社情報
- 会社名
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株式会社エンカレッジ
- 住所
- 大阪府大阪市西区新町1-4-26 四ツ橋グランドビル2階
- 電話番号
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