社会人になってからの生活は本当に楽しくないのか？300人の調査で見えた真実

社会人の生活、楽しくない理由とは？

日本の社会人生活は本当に楽しめているのか。今回は、社会人300人に「学生時代と比較してどのような充実感を持っているか」を調査し、現実を探ってみました。

1. 社会人が楽しみにしていること

調査結果によると、社会人は仕事以外の楽しみをどれだけ見いだせているのでしょうか。日本は仕事に対する満足度が低いことから、特に「何を楽しみに生きているか？」という質問に対して明確に答えられる社会人は多くありませんでした。これは、米国調査企業ギャラップの「グローバル就業環境調査」にも表れており、2023年時点での日本の仕事満足度はわずか6％と、世界平均の23％と比較しても著しく低い数値です。

2. 学生時代と社会人生活の比較

調査結果によると、特に印象的なのは「社会人と学生、どちらが楽しかったか？」という問いに対する回答でした。約40％の人が「学生時代のほうが楽しかった」と回答し、5人に2人は社会人生活に対する不満を抱えていることがわかりました。これに対し、「どちらも同じくらい楽しい」という回答が31％、「社会人のほうが楽しい」と答えた人は25％でした。つまり、全体の56％の人が社会人生活に楽しみを見出しているという結果でしたが、依然として3人に1人は不満を感じています。

3. ストレスの原因は職場の人間関係

さらに、社会人では「辛い」と感じる瞬間を聞いたところ、最も多く挙げられたのが「職場の人間関係」で、181人が回答しました。約60％の社会人が人間関係の問題をストレスの主要因として挙げ、次いで「仕事量が多すぎる」と149人、「プライベートの時間が削られる」という理由を140人が挙げています。これらの回答から、仕事が「辛い」と感じる要因が明らかになりました。

4. 仕事にやりがいを感じる人の幸福度

さて、今回の調査では「今の自分を何点満点中何点ですか？」という問いにも答えてもらいました。全体の平均点は5.45点となり、特に5〜8点の回答が多く見受けられましたが、ここで注目すべきは「仕事にやりがいを感じる人」と「全く感じない人」での点数差です。やりがいを感じている人は平均7.8点を獲得し、逆に感じていない人は3.8点という大きな差が見られました。このことから、仕事にやりがいを持つ人は社会人生活を楽しいと感じていることが分かります。

5. 仕事を楽しむ方法

調査結果が示す通り、仕事を楽しんでいる人は人生においても幸福度が高いことがわかりました。たとえ「仕事は仕事、プライベートはプライベート」といった考えを持っている人でも、一週間だけでも意識的に仕事のモチベーションを高める工夫をすることが、心境の改善につながるかもしれません。具体的には、新しい学びを見つけたり、小さな成功体験を積み重ねたりといった方法が効果的です。

結論

今回の調査から、社会人生活が楽しいのかどうかを数値で見える形になりました。全体として、4割は学生時代の方が楽しかったと感じている一方、社会人生活に楽しさを感じる人も半数以上いることがわかりました。職場の人間関係や仕事の量など、まだまだ改善の余地はありますが、仕事に対する姿勢を変えることで、新たな楽しみを見出すことができるかもしれません。皆さんも、日々の小さな喜びを大切にしてみてはいかがでしょうか。