彩都が新たなコミュニティ拠点を誕生させる
阪急阪神不動産株式会社は、彩都のまちびらきから20周年を迎えるにあたり、地域に新しい木造の販売拠点を建設する計画を発表しました。これは、その名も「新Cube3110彩都インフォミュージアム」と呼ばれ、2024年11月の着工を予定しており、2025年12月には完成する見通しです。この新しい施設は、彩都西駅から徒歩1分の距離に位置し、彩都西公園にも隣接するため、地域の新たな顔となるでしょう。
環境に配慮した建設計画
本計画は、大阪府が推進する「令和6年度の民間施設における木質空間整備事業補助金」の対象となっており、健全な森林の保全や脱炭素社会の実現に向けた取り組みを強調しています。特に、大阪府内産の木材を豊富に使用することで、約240トンのCO2を固定化するとされています。その中で、大阪府内産木材によるCO2固定量は約33トンと見込まれ、竣工時には「大阪府CO2森林吸収量・木材固定量認証制度」による認証を予定しています。
この新たな木造建築は、住民たちの交流を促進するための多目的スペースを設け、コミュニティカフェやホール、店舗などを併設し、多様な利用法が可能です。特に、彩都西公園とのつながりを意識した植栽によって、緑豊かな環境を演出し、駅前の景観向上にも寄与する見込みです。
新たなコミュニティカフェ「(仮称)Community Cafe 彩都」
施設内には、地域の人々が集うことができる住民協働型のコミュニティカフェ「(仮称)Community Cafe 彩都」が設けられる予定です。このカフェでは、地域の方々が主催する多様なイベントが予定されており、1DAYキッチンやハンドメイド雑貨の展示販売、さらには子育てや趣味に関するサークル活動などが開催される見込みです。これにより、地域の交流を深め、新しいコミュニティ形成の拠点となることを目指しています。
彩都とは?
彩都は、2002年から官民共同で進められてきた壮大な街づくりのひとつです。この地域は茨木市と箕面市にまたがる北摂の丘陵地に位置し、公共と民間の協力によって成り立っています。基本理念は「人と自然との調和」であり、学術・研究・文化の拠点が開発されています。今では18,443人以上の住民が住む活気に満ちた地域に成長しています。
阪急阪神不動産は、その設立以来、彩都における重要な役割を果たしており、開発の中心的な存在です。この取り組みにより、地域住民がコミュニティを築く機会を提供し、持続可能な街づくりを進めています。2018年度には「まちづくり憲章のあるニュータウン」でグッドデザイン賞を受賞し、地域の絆を深めるための長期的な取り組みが高く評価されました。
このように、大阪府茨木市彩都で進行中の新たな計画は、地域における新しいコミュニティの形成を促進し、同時に環境への配慮を忘れない街づくりを実現するものとなっています。地域の未来を見据えたこのプロジェクトは、彩都の発展に寄与する重要な一歩と言えるでしょう。