新しい時代のコインパーキングが誕生
神奈川県平塚市に、相模石油株式会社、シャープマーケティングジャパン株式会社、そして株式会社ベネ・エルヨンの協力により、3D-LiDARを活用した新たなコインパーキング「ダイレクトパーク夕陽ケ丘」が2021年8月27日にオープンします。この新しいサービスは、ユーザーにとっての利便性向上を目指しており、開設コストの削減と自動運転車への対応を実現することを目的としています。
ダイレクトパーク夕陽ケ丘の特徴
1.
ロック板不要の入出庫管理 3D-LiDARを用いることで、従来のような物理的なロック板を必要とせず、駐車の際にロック板を乗り越える必要がなくなりました。このことにより、ユーザーはストレスなく駐車を行うことができるようになります。
2.
コスト削減の実現 1台の3D-LiDARで、5~10台の出入りを管理できるため、ロック板を設置するよりもコストが抑えられ、結果として開設のハードルが低くなります。これにより、より多くの場所に新たなコインパーキングの設置が期待できます。
3.
自動運転車対応の未来展望 将来的には、3D-LiDARを用いたマッピングや空き情報を自動運転車に提供することで、利用者が自宅からコインパーキングまでの移動を自動運転で完結できるサービスの実現を目指しています。
3D-LiDAR技術の特性
3D-LiDARは、自動運転レベル3および4に向けた高性能なセンサーです。このセンサーは太陽光や天候に左右されることなく、最大260メートルの距離までの3次元点群データから、様々なオブジェクトを識別・追跡する能力を持っています。これにより、駐車場内の混雑状況の把握や、適切な車両誘導が可能になります。
背景とビジョン
コロナの影響で様々な業界が変貌を遂げる中、相模石油は新しいコインパーキングの形を模索していました。特に重要だったのは、ユーザーと運営業者の双方にプラスの価値を提供すること、そして将来的に需要が見込まれる自動運転車への対応です。この要件に対し、3D-LiDARを開発していたベネ・エルヨンとの出会いや、業界初進出のシャープの技術が組み合わさり、新たなコインパーキングの実現に至ったのです。
会社の紹介
このプロジェクトには、以下の企業が関与しています:
- - 相模石油株式会社: 1924年に創業し、石油製品の販売から無人駐車場の運営まで幅広い事業を展開しています。
- - シャープマーケティングジャパン株式会社: 家電製品の販売と、ビジネス用途の各種ソリューションを展開する企業です。
- - 株式会社ベネ・エルヨン: 車両の認識システムやLIDARデバイスに関する技術を持つ会社で、デジタルソリューションにも強みを持っています。
この新しい試みは、未来の都市インフラを変える一歩となりそうです。ユーザー、運営者、自動運転車のニーズに応える「三方良し」の実現に期待が高まります。