JAグループが次世代農業を支援—株式会社TOWINGへの出資

一般社団法人AgVenture Lab（あぐラボ）が株式会社TOWINGに出資したことは、農業分野における革新を促進する重要な一歩となります。あぐラボは、JAグループ全国組織の8団体が設立したもので、スタートアップとの共創を目指しています。

TOWINGとは何か？

TOWINGは2020年に名古屋大学から生まれたグリーン＆アグリテックベンチャーで、サステナブルな次世代農業を推進することをミッションにしています。特に注目すべきは、同社が開発した土壌改良材「宙炭（そらたん）」です。この製品は、温室効果ガスの排出を削減するだけでなく、化学肥料の使用量も減らす優れたバイオ炭としても知られています。

未利用のバイオマスを活用して作られる宙炭は、農業において持続可能な食料生産システムを実現する可能性を秘めています。これにより、環境保護と生産性の向上の両立が期待されています。

あぐラボの支援

あぐラボは、スタートアップに対する支援プログラム「JAアクセラレーター第４期」でTOWINGを採択し、伴走支援を行ってきました。TOWINGの技術力を活かし、有機農業による生産性の向上と環境負荷の軽減を目指しています。新たに出資対象とすることで、さらにこのプロジェクトに対する期待が高まっています。

出資先企業の概要

株式会社TOWINGは愛知県名古屋市に位置し、代表取締役CEOは西田宏平です。彼らは宙炭の製造、販売や関連サービスを展開し、農業の現場での導入を支援しています。また、宙炭を使用して生産された作物の販売やカーボンクレジットの取得・販売も手がけています。これにより、持続可能な農業を実現するだけでなく、農業従事者にも新たな収入源を提供することが可能です。

AgVenture Labのミッション

AgVenture Labは、2019年に設立された組織であり、スタートアップや大学、行政などと協力して地域課題を解決し、新たなビジネスの創出やサービス開発を目指しています。彼らは「JUMP」という学生ビジネスプランコンテストや、「GROW＆BLOOM」などのプログラムも運営し、未来の起業家を育成しています。