大阪・関西万博での食品ロス削減サービスが表彰されました

大阪・関西万博での食品ロス削減サービスが表彰

2025年の「大阪・関西万博」において、食品ロス削減のために開発されたフードシェアリングサービス「万博タベスケ」が、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会から「持続可能な取り組みに関する表彰」を受けました。本記事では、このサービスの詳細や背景についてご紹介します。

万博タベスケとは？

「万博タベスケ」は、大阪府大阪市夢洲で開催される万博の期間中に実施されるフードシェアリングシステムです。このサービスは、会場内で廃棄の危機にさらされる食品を来場者にお得な価格で提供し、食品ロスを削減することを目的としています。利用料金は発生せず、来場者や食品販売事業者は費用負担なくサービスを利用できる点が大きな特徴です。

表彰の理由

「万博タベスケ」は、フードシェアリング業界においても革新的な取り組みとされており、特に利用者が増えたことや食品ロス削減効果が可視化できる点が評価されました。2025年4月13日から10月13日までの会期中に、28,342名がサービスを利用し、出品された6,596個の食品のうち5,799個が予約されています。この驚異的なマッチング率は87%で、食品ロス削減の可能性を感じさせる結果です。

食品ロス問題の背景

国際的には、食品ロスは深刻な問題とされ、国連の持続可能な開発目標（SDGs）でもこの課題に取り組むことが求められています。実際、年間13億トンもの食料が廃棄されており、これは人間の食生活の33%に当たる量です。日本でも食品ロス量は依然として高く、2022年には472万トンに達しました。本サービスが生まれた背景には、こうした社会的な問題が反映されています。