薬剤師がつなぐ患者中心医療の新たな道を探るセミナー
2026年7月8日、東京都内で「『患者中心』を今考えるセミナー」が開催され、株式会社ファルモの北場彰氏が特別講演を行いました。このセミナーは、株式会社Welbyが医療情報プラットフォームを新たに提供することを受けて企画され、患者と医療提供者とのより良い関係を築くための場として注目されました。
セミナーの背景
このセミナーは、医療界における「患者中心医療」の重要性を再確認する機会となりました。株式会社Welbyは、患者が健康データを管理し、医療者と情報を共有することが求められる現代において、約146万人の患者データをもとに新たなデジタル教育プラットフォームを発表。医療機関や製薬企業も参加し、関係者がそれぞれの立場から患者中心の医療に向けた取り組みを共有しました。
比木氏の挨拶
株式会社Welbyの代表、比木武氏は、15年以上にわたるPHR(パーソナルヘルスレコード)事業の経験をもとに、患者自身が主体的に健康データを管理する社会の重要性を強調しました。彼は、医療DXの進展に合わせ、中立的なデジタルエデュケーションプラットフォームの必要性を提案しました。
「この構想は単独で実現できるものではありません」と比木氏は述べ、医療機関や多くのステークホルダーとの連携の重要性を訴えました。
薬剤師の役割を探る講演
北場氏は、ファイザーでの15年の経験を踏まえ、「薬剤師が繋ぐ患者中心医療を実現するコミュニケーション」について講演しました。急速に高度化する医療環境の中で、薬剤師がどのように患者を支援できるか、その実践と課題を伝えることが目的です。
彼は、薬局に勤務する薬剤師86名への服薬指導に関するアンケートを基に、希少疾病薬や精神疾患薬、内服抗がん剤、肥満薬など、特定の領域における課題を整理し、解決策を提案しました。特に、製薬企業からの情報提供や、薬剤師の現場からのフィードバックの重要性について触れました。
継続的な患者支援のニーズ
この講演では、薬剤師が求められる役割についても深掘りされました。薬剤師が患者との継続的な繋がりを保つことで、より良い治療結果が導かれ、患者の病状理解が深まることが期待されています。さらに、かかりつけ薬剤師の育成や支援の必要性についても言及され、医療制度全体の改善に向けた取り組みが求められています。
北場氏は、「真の患者中心医療を実現するためには、現場の声を基にした関係者との共創が不可欠です」と力説しました。これにより、情報の双方向性が高まり、より良い医療が提供されることが期待されます。
参加者の声
セミナーに参加した関係者からは、薬剤師と患者、さらには製薬企業との連携が求められるという声が多く聞かれました。このコミュニケーションの強化が、患者サポートプログラムの質を高め、持続可能な医療体制を築くための鍵となるでしょう。
今後の展望
ファルモは、今後も薬剤師の専門性を重視し、患者と薬剤師の双方の声に向き合いながら、各種ステークホルダーと協力し、患者中心の医療制度を推進していくことを目指します。医療の未来を「つなぐ」というミッションに基づき、持続可能な医療の実現を図る姿勢が印象的なセミナーとなりました。
開催概要
- - セミナー名: 『患者中心』を今考えるセミナー
- - 日時: 2026年7月8日(水)
- - 会場: 日本橋ホール(中央区日本橋2-5-1 日本橋高島屋三井ビル 9階)
- - 主催: 株式会社Welby
- - 登壇者: 北場 彰(データインテリジェンス事業部 CDIO/戦略的提携ヘッド)
株式会社ファルモについて
ファルモは、「薬局をつなぎ、地域をつなぎ、未来の医療をつなぐ。」を企業のミッションに掲げ、様々な医療関係者と連携し、すべての人々にとって幸せで持続可能な医療の実現を目指します。