体調不良と育児
2022-08-19 10:24:22
子育て中のママ・パパが抱える体調不良時の苦悩と対策
近年、共働き家庭が増えている中、子供を持つ親たちが直面する「かぜ」などの体調不良時の悩みが浮き彫りになっています。全薬工業が実施した調査によると、多くのママ・パパは体調を崩した際にも日常の家事や子供の世話が避けられないという実態が明らかになりました。
体調不良時の自己ケア
調査結果によれば、体調不良時に自分のために最も行うことは「睡眠をしっかりとる」「かぜ薬を服用する」「栄養のある食事を摂る」というもので、これに「病院へ行く」という回答が併せて約30%に達しています。これは約7割のママ・パパが自宅でセルフケアを選択していると捉えられます。
家事の重荷
一方、体調が悪くても家事を行うことが日本のママ・パパにおいては一般的な状況です。調査では、体調不良時でも「普段通りに掃除、洗濯、食事の準備や片付けを行う」と回答した人が多くおり、実に40.9%の人々がこの現実を選んでいる結果が得られました。このような現状は、体調不良時でも休むことができないという厳しい側面を指し示しています。
実際に困ったこと
実際に「かぜ」などの体調不良時に直面した困難としては「子供の世話」「食事やお弁当の準備」「子供の送り迎え」が挙げられています。特に体力が必要なこれらのタスクは、体調が優れない時に非常に負担となることが多いようです。
予防的な備え
体調不良時に備えて、ママ・パパが準備しているものの中で最も多かったのは「かぜ薬」で、約6割の人々がこれを挙げました。これは家族のため61.5%、自分のために58.6%という結果からもわかるように、非常に重要なアイテムだとされています。未来のためにパートナーや子供が好みの食べ物をストックしていると回答する方も見受けられますが、何も準備していない方も一定数いることが問題視されます。
家族への要望
「かぜ」などの体調不良の際に、家族にこうしてほしいという要望としては、食事の準備や掃除・洗濯を押し退けて「安静にしたいから静かにしていてほしい」とお願いしたい人が最も多いという結果が示されており、48.9%の人々がこの需要を持っています。これは体調を崩した際には心身ともにゆっくり休む時間が不可欠であるということを再認識させてくれます。
後悔したこと
さらに、体調不良の際に前もって対策を講じておけばよかったと感じることについて、約4割の人々は「特にない」と回答しましたが、その他には「食欲がない時に食べられるもののストックや、レトルト食品などを精心しておけばよかった」と思っている方々が多く存在しています。これらのストックは自分だけでなく家族の食事とも関連し、体調を優先させるための重要な要素です。
生活のゆとりを生み出すために
今回の調査を通じて、共働き家庭が増加する中で子育て中の親たちが直面する課題について、多くの示唆が得られました。日頃の準備や家族間での協力によって、「安静」を取る時間を確保できるよう努めることが大切です。家族全体での助け合いがあれば、体調不良の時でも快適な環境を実現できるのではないでしょうか。特に、食事のストックや家事の役割分担を見直すことが、また新たな家族の絆を深めるきっかけにもなるかもしれません。
「ゆとりうむプロジェクト」の理事長、筒井淳也氏は、日々の生活の中で「ゆとり」を確保することが、忙しいママ・パパにとって必要不可欠であると提言しています。共生するために、日常的な備えや家族とのコミュニケーションを心がけることで、共に支え合う家庭を築いていくことが重要です。
会社情報
- 会社名
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全薬工業株式会社
- 住所
- 東京都文京区大塚5丁目6-15
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