つくばメディカル物流センター第２期がついに完成、医療物流の新たな拠点に

つくばメディカル物流センター第２期／TMLC2が竣工

2025年7月に完成予定の「つくばメディカル物流センター第２期」（以下、TMLC2）がこのほど竣工式を迎えました。この施設は、伊藤忠ロジスティクス株式会社と沼尻産業株式会社の共同開発によるもので、茨城県つくば市に位置します。TMLC2は、2022年4月に完成した第一期に続く第二期であり、つくば地域でのメディカル専用物流の拠点としての役割を果たします。

TMLC2の特徴と設備

TMLC2は、敷地面積36,014㎡、倉庫面積14,252㎡の大規模な施設です。医療機器や体外診断用医薬品の品質管理に特化したQMS省令に基づいた設備と管理体制を完備。温度帯は室温、冷蔵、冷凍の3種類を持ち、製品特性に応じた保管が可能です。

さらに、高床式バースにはドックシェルターを備え、医薬品や医療機器の入出庫を円滑に行えるよう設計されています。センター内には最新の搬送機器が導入され、3.5t貨物用EVとT11型パレットの同時搬送が可能な垂直搬送機を2基設置。また、効率的な保管を実現するために、梁下7mの天井高も確保しています。

環境への配慮と防災対策

環境対策として、当施設は全館的にLED照明を採用しており、人感センサーや自家消費型の太陽光発電設備も導入されています。これにより、持続可能な運用が可能になります。さらに、大型非常用自家発電機（軽油燃料、72時間稼働可能）を設置しており、万が一の災害に備えた体制も整っています。これにより、安定的かつ継続的な製品供給が実現されます。