阪急阪神エクスプレス、南アフリカでの新拠点
阪急阪神エクスプレスが南アフリカでのロジスティクス事業をさらに強化するため、2025年6月にダーバンに新しい支店及び倉庫の営業を開始しました。これは、INTRASPEED SOUTH AFRICA(PTY) LTD.が行う新たな施策で、3月に移転したダーバン支店は、これまで外注に頼っていた倉庫業務を自社で行うこととなります。これにより、倉庫需要の増加に対応し、他社との競争においても優位性を持つことを目指しています。
新たな倉庫は、ダーバン市中心部から北へ約15キロの位置にあり、交通の便も非常に良好です。最寄りのN2高速道路までのアクセスは車でわずか5分、キング・シャカ国際空港やダーバン港までも30分程度で到着可能です。この立地を選ぶことで、迅速な物流サービスを提供すると同時に、2022年にダーバンで発生した大洪水を考慮した高台に建設されたため、水害リスクを軽減しています。
また、南アフリカ特有の治安リスクを踏まえ、倉庫には24時間体制のCCTV、電気フェンス、常駐の警備員による厳重なセキュリティ対策が施されています。既にこの新倉庫では、自動車関連の企業を中心に様々な顧客が利用しており、WMSシステムを活用した在庫管理や、海から到着した輸入コンテナの積み替え等の付帯業務も行っています。
INTRASPEED社は、1999年に設立されて以来、南アフリカやケニアでのビジネス拡大を進めてきました。2018年に阪急阪神エクスプレスの傘下に入って以降、アフリカ市場における活動を特に強化しており、今後は2024年にヨハネスブルグやナイロビの第二倉庫設立を予定しています。これにより、ロジスティクス事業を中心に堅牢な基盤を築き、より多様なサービスの提供を目指しています。
阪急阪神エクスプレスは、今後も国内外での倉庫運営や機能の拡充を図り、さらなる業務の拡大を計画しています。グローバルな視点での高品質な国際輸送サービスを提供し、お客様のニーズに応じた最適なロジスティクスを実現することが同社の使命です。これからの新たな展開に期待が寄せられます。