ポラテックが切り拓く木造建築の魅力
埼玉県越谷市を拠点とするポラスグループのポラテック株式会社が手掛けた木造オフィス棟「ウッドボックス」が、先日開催された「令和7年度 木材利用推進コンクール」において優良施設部門の優秀賞を受賞しました。この名誉ある受賞は、同社にとって2年連続の快挙となります。
「木材利用推進コンクール」は1993年から始まり、木材の利用促進を図ることを目的に毎年開催されています。今回のコンクールでは、特色のある木造施設と、国産材を積極的に利用している企業が評価される「優良施設部門」と「国産材利用推進部門」の2部門が設けられています。ウッドボックスの受賞は、持続可能な社会を目指す中での木造建築の重要性を再認識させる出来事です。
ウッドボックスの概要
ウッドボックスは、75分準耐火構造という高い安全性を満たしながら、ゼロエネルギービル(ZEB)性能を実現しています。この建物は、ポラテックが自社開発した構造計算ソフト「ウッドイノベーター」を駆使して設計されており、特殊材を使わずに効率的な木造建築を実現しています。一般的な住宅用建材と大断面集成材をプレカットして用いることで、工務店や職人が大規模な木造施工を可能にしました。
1階の内装には、国産木材を使用したフローリングや天然の木パネルを施し、木質感を強調しています。また、3階の研修室には、120mm×690mm×12,000mmの大断面集成梁がプレカットされて使われており、384㎡の無柱空間を実現しています。これにより、利用者が快適に活動できるオープンスペースが提供されているのも、この施設の魅力の一つです。
木材の利用促進に尽力しつつ、建築業界全体の発展を目的としたポラテックの取り組みは、これからも続いていきます。社会的なニーズとして、環境に配慮した持続可能な建物作りが求められる中、ウッドボックスの存在はその理想を具現化しています。
結論
ポラテック株式会社が誇るウッドボックスは、木造建築の新たな可能性を広げる代表例と言えます。多くの事業者が木造建築に参入しやすくするための仕組みを整えながら、持続可能な社会の実現に向けてさらに貢献していくことでしょう。これからの木造建築業界に期待が寄せられる中、ウッドボックスの未来はますます輝かしいものになると確信しています。