文化人類学入門書『自分のあたりまえを切り崩す文化人類学入門』のご紹介
2024年12月21日、株式会社大和書房から新たな文化人類学の入門書『自分のあたりまえを切り崩す文化人類学入門』が発売されます。この書籍は、私たちが当たり前と感じている考えや価値観を見つめ直し、多様な人々との共生を考えるきっかけを提供します。
文化人類学とは?
文化人類学は、文化を通じて人間社会の多様性を理解し、社会の構造や側面を探求するとともに、異なる文化間の交流を促進する学問です。著者の箕曲在弘氏は、さまざまな文化背景を持つ人々が共存する現代社会において、この学問がどのように役立つのかを探求しています。
書籍の内容
本書では、以下のようなテーマを扱っています。
- - 第0話: そもそも「文化」とはどういうものなのかを探る前提を設けます。
- - 第1話: 「よそ者」に冷たい理由を集団や親族の観点から考察します。
- - 第2話: 家族について、血のつながりの意味を問います。
- - 第3話: 贈り物の文化と、お返しの意義について掘り下げます。
- - 第4話: なぜ私たちは特定の物事を「汚い」と感じるのか、汚穢と禁忌の観点から考えます。
- - 第5話: 就職活動の辛さを儀礼や境界の観点から分析します。
- - 第6話: 日本人が本当に無宗教であるのか、宗教心について考えます。
- - 第7話: 不運を「努力不足」と捉える心理を、呪術と科学の観点から探ります。
- - 第8話: 「日本人」というアイデンティティを問い直します。
- - 第9話: 「あたりまえを切り崩す」とは具体的にどういうことなのかを最終的に問います。
このような段階を経て、読者は自分自身の価値観を再評価し、他者とどう共存していくかを考える力を養えるでしょう。
著者について
著者の箕曲在弘氏は早稲田大学文学学術院の教授であり、文化人類学及び東南アジア地域研究を専門としています。彼はラオスのコーヒーの産地を主なフィールドとし、環境や開発、経済に関する研究を進めています。その経験を活かし、文化や社会について深い洞察を提供しています。
書籍の基本情報
- - 書名: 自分のあたりまえを切り崩す文化人類学入門
- - 著者: 箕曲在弘
- - 発売日: 2024年12月21日
- - 判型: 四六判
- - 頁数: 288ページ
- - 定価: 1,980円(税込)
- - 発行元: 株式会社大和書房(大和書房公式サイト)
この書籍は、私たちが当たり前と思っていることを疑い、他者と共に生きるためのヒントが満載です。多様性を認識し、違いを尊重しながら共存する社会を目指す方に最適な一冊となることでしょう。