韓国FASTVIEWが日本法人設立、視聴体験向上の新サービス「ビューアス」始動
韓国のメディアプラットフォーム企業、FASTVIEWがこのたび日本法人「株式会社ファストビュー」を設立し、同社の多言語メディア統合基盤「ビューアス」を用いた本格的な事業展開に乗り出します。これは、日本市場における事業拡大を狙った重要な一手です。
「ビューアス」とは何か?
「ビューアス」とは、記事、ブログ、動画、ウェブ漫画などの多様なコンテンツの翻訳、ローカライズ、配信、マネタイズ、著作権保護を一括で支援するSaaS型のソリューションです。このプラットフォームは、メディア企業やクリエイターが国境を越えてコンテンツを展開できるよう、AI学習用のデータライセンスも一つのワークフローの中で提供します。
FASTVIEWは、韓国において主要なプラットフォームの公式アグリゲーターとして、NateやDC Insideなど、大規模なニュース発信ネットワークを構築しています。さらに、YouTubeを含む800以上のメディアパートナーと提携し、韓国最大の配信ネットワークを誇っています。
日本法人により、日本国内での安定供給体制を強化し、韓国、北米、アジア諸国の「現地発ニュース」の日本での配信を加速させます。
設立の背景
近年、生成AIの普及と国際ニュースに対する需要の高まりから、メディア運営は「即時性」「現地語の自然さ」「著作権の遵守」を求められています。これまで、翻訳、編集、配信、マネタイズの各段階が個別に行われていたため、効率が悪化し、リソースの無駄使いが課題でした。これらの問題を「ビューアス」を通じて一挙に解決します。
提供するサービス
- - プラットフォーム最適化:タイトル、要約、メタデータの自動生成、A/Bテスト、記事や動画、ショート動画別のパフォーマンス最適化
- - 統合マネタイズ:広告、サブスクリプション、データライセンス(AI学習データ)を一元管理し、収益を最大化
- - 権利保護と品質保証:著作権管理や利用許諾の追跡を行い、ダッシュボードを通じて透明性の高い運営を実現
今後は、日本の放送局や新聞社、クリエイター、ブロガーなどの優れたコンテンツを韓国、米国、台湾などに多言語で配信することで、日本コンテンツのグローバル展開を支援します。
日本市場での提供価値
日本市場においては、以下のような価値を提供します。
- - グローバル双方向展開:日本のコンテンツを多言語で展開し、海外コンテンツも日本に配信
- - 編集業務のデジタル化:記事、動画、ショート動画の成果をデータに基づいて判断、A/Bテストなどによって、効率的な編集が可能に
- - 権利管理と品質保証:直感的なダッシュボードを使用して、運用の混乱を防ぎ、持続的なコンテンツ運営を支援
代表取締役CEOのコメント
ファストビューの代表取締役CEOであるパク・サンウは、「日本は編集品質と読者基盤が世界最高水準の市場であり、同時に多言語展開についての課題を抱えるメディアも存在します。『ビューアス』は、それらの課題を解決することで、編集チームが本来のコンテンツ制作に専念できる環境を整えます。現在、韓国の主要放送局や新聞社がファストビューと共にグローバルな配信を行っています。今回の日本法人設立を契機に、日本のメディアおよびパートナー企業との連携をさらに強化していきます」と述べています。
ファストビューは、クリエイターの権利を守りながらコンテンツの価値を最大限に引き出すエコシステムを日本市場に構築することを目指します。
会社概要
- - 社名:株式会社ファストビュー
- - 所在地:東京都千代田区
- - 代表者:代表取締役CEO パク・サンウ