地球沸騰化時代、消費者の食の選択は?
近年、地球温暖化の影響が顕著になり、猛暑日が続く夏はもはや日常となりました。そんな中、株式会社True Dataは、食品スーパーマーケットの購買データと気象データを分析し、気温上昇が消費者の食の選択にどう影響するか調査しました。
調査では、菓子類、飲料(アルコール類を除く)、惣菜の3つのカテゴリーにおいて、気温と売れ行きの関係性を分析。その結果、気温の上昇とともに、体を冷やす効果のあるアイスや冷たいデザート、さっぱりとした味わいの酢の物などが人気が高まる傾向が見られました。一方、気温が低い時期には、体を温める効果のあるチョコレートや米菓、温かいおでんなどが好まれる傾向にあることが明らかになりました。
アイスは種類で温度との関係性が異なる!
菓子類では、気温の上昇と強い相関関係が見られたのは「ファミリーアイス」と「パーソナルアイス」でした。特に、クールダウンと水分補給が素早くできる「アイスボックス グレープフルーツ」や、シャリシャリとした食感が特徴の「クーリッシュ バニラ」など、氷入りのアイスが人気を集めています。
一方、乳脂肪分の高い「プレミアムアイス」は、気温上昇との関係性が弱く、冬場に売れる傾向が見られました。これは、クリスマスや年末年始など、人が集まる機会に消費されることが多いことが影響していると考えられます。
コーヒードリンクは「無糖」が最強!
飲料では、気温の上昇と最も強い相関関係が見られたのは「コーヒードリンク」でした。特に、無糖のコーヒードリンクは、気温上昇と非常に強い関係性を示しました。
これは、夏場は冷たいコーヒーを好む人が増える一方で、甘すぎない無糖のコーヒーが、暑さで疲れた体にさっぱりとした爽快感を与えるためと考えられます。
暑さで食欲不振? そんな時は「酢の物」!
惣菜では、気温の上昇と強い相関関係が見られたのは「酢の物」でした。
夏バテ気味で食欲不振の時でも、さっぱりとした酸味のある酢の物は、食欲をそそるだけでなく、疲労回復効果も期待できます。
気温と食の選択、新たなマーケティング戦略に活用しよう!
今回の調査結果から、気温は消費者の食の選択に大きな影響を与えていることが明らかになりました。小売業者や食品メーカーは、気温変化を考慮した商品開発や販売戦略を立てることが重要です。
True Dataは、今後も購買データと気象データの分析を通じて、企業のビジネスを支援していきます。