GakkenのSTEAM教育プログラムがベトナムでの幼児教育に革命を起こす
学研ホールディングス傘下のアイ・シー・ネット株式会社と、ベトナムのKiddiHubが展開する「Gakken STEAM Program(GSP)」が、2024年12月27日、導入園数が200園を超えたことを発表しました。このプログラムは、幼児教育において重要な「サイエンス」、「プログラミング」、「かず」の3つの分野を週1回のペースで提供し、子どもたちに論理的思考や問題解決能力を育てることを目的としています。
迅速な普及とプログラムの特徴
GSPは、2023年初頭に販売を開始し、わずか2年で200園を超える契約を結びました。このプログラムは、KiddiHub社のコーチによって指導され、またはKiddiHubによる研修を受けた保育士によって実施されます。これにより、教育現場において今必要とされるスキルを幼少期から習得できる絶好の機会が提供されています。
プログラムには、実際の授業のほか、定期的に行われる「GSP学習発表会」も組み込まれており、子どもたちの成果を保護者や仲間と共有することで、さらなる成長を促しています。
ベトナムにおけるSTEAM教育の重要性
GSPが展開される背景には、ベトナムにおけるSTEAM教育の重要性が高まっていることがあります。特に、非認知能力を育むことで、未来の社会で必要とされる能力を磨くことが期待されています。
KiddiHub社は、幼稚園と保護者をつなぐプラットフォームを運営しています。その中には約21,000の登録園があり、2025年までにその数をさらに増やす計画を立てています。この豊富なデータを生かし、GSPに関するセミナーやマーケティング活動を展開することで、園経営者から高い支持を受けることに成功しました。
導入園の成功例
実際にGSPを導入している幼稚園の園長からは、非常に好意的な声が寄せられています。例えば、Hamon園の園長は「GSPの授業は、遊びを通じて子どもたちが楽しく学べる機会を提供している。特に『かず』の授業では、短期間で子どもたちの成長を実感できる」と話しています。また、Nhat Minh園の園長も「子どもたちの好奇心が育まれ、新しい発見を日常生活に活かせるようになった」とのコメントを寄せています。
KiddiHub CEOの展望
GSPを導入する園が増える背景には、KiddiHub社と学研グループの連携が不可欠です。KiddiHubのCEO Vu Van Tung氏は、200園というマイルストーン達成を受けて「幼稚園や保護者からの信頼を得ており、教育の質を高めるために引き続き努力する」と意気込みを語りました。
学研グループの役割
学研グループが手掛ける事業内容は多岐にわたります。STEAMプログラムの開発・販売の他、保育現場での教育情報の発信も重要な業務です。また、教育コンテンツを組み込んだプラットフォームサイトの整備を進め、日系企業のベトナム市場進出のサポートも行っているのです。
未来に向けた展望
GSPは、幼児教育の質を高める取り組みを通じて、ベトナム市場での教育プラットフォームとして確固たる地位を築くことを目指しています。今後も、KiddiHubとの連携を強化し、教育の質向上に寄与していくことが期待されます。