スズヨインドネシアが「ハラール製品保証制度」の認証を正式取得
鈴与株式会社の現地法人であるPT. Suzuyo Indonesia(スズヨインドネシア)は、インドネシアの政府機関であるBPJPH(Badan Penyelenggara Jaminan Produk Halal)から、ハラール製品保証制度(Jaminan Produk Halal, JPH)の認証を取得しました。これにより、スズヨインドネシアが運営するチビトゥン倉庫でのハラール物流対応が公式に承認されました。
ハラール認証取得の背景と目的
インドネシアでは2024年10月より、国内で製造される飲食品に対してハラール認証が義務化される予定です。それに伴い、化粧品や医薬品、さらには輸入飲食品にもハラール認証の義務が拡大される見通しです。スズヨインドネシアはこうした変化に迅速に対応するため、昨年9月から準備を進めてきました。特に、現地の顧客ニーズを満たすこととともに、非自動車分野へのサービス強化を計画しています。
今後の展開
ハラール認証の取得により、チビトゥン倉庫ではハラール製品に対する保管や流通加工が行えるようになります。これにより、倉庫に管理される製品には正規のハラール認証マークをパッケージに表示することが可能になりました。インドネシア市場でのハラール対応の強化が急務となる中、国内市場にとどまらず、輸出製品を含めた幅広い分野でハラール物流のパートナーとして認知されることを目指しています。
認証取得の概要
- - 認証制度名: ハラール製品保証制度(Jaminan Produk Halal, JPH)
- - 認証機関: BPJPH(Badan Penyelenggara Jaminan Produk Halal)
- - 対象拠点: チビトゥン倉庫
- - 対象貨物: 飲食品、化粧品、医薬品、日用品等
- - 認証条件: ハラール性を維持するための内部管理体制の構築やハラール監督者の配置
ハラール物流とは
ハラール物流は、製品がハラールであることを保持するための管理手法を指します。具体的には、保管や荷役、流通加工の各段階において、非ハラール製品との接触を避けるための手立てや、特定のエリアや資材を使用することが求められます。これにより製品が安全で信頼性の高い状態を維持できるのです。ハラール物流体制の確立は、宗教上の要請に応えるとともに、製品の品質を確保する上でも不可欠です。
会社概要
- - 社名: PT. Suzuyo Indonesia
- - 所在地: 1st Floor, Menara Cardig, Jl.Raya Halim Perdanakusuma, Jakarta 13650, Indonesia
- - 設立年: 2011年
- - 営業拠点: スマラン支店や倉庫拠点(チビトゥン、チャクン)
- - 社員数: 50名
スズヨインドネシアのハラール認証の取得は、今後の市場展開において重要なステップとなり、多くの顧客に安心・信頼を提供するサービスを実現することが期待されます。