昭和女子大学の社会人メンター制度が2万人を突破
東京都世田谷区に位置する昭和女子大学は、2011年に創設した「社会人メンター制度」で、全国女子大学としての実就職率No.1を支えています。この制度は、職業経験を持つ女性リーダーとの対話の場を提供することで、学生のキャリアデザインを助けることが目的です。
制度発足から14年目の成果
この制度は、今年で14年目を迎え、これまでに1,100名以上のメンターが参加しています。2024年度には、累計で2万人を超える学生がこのプログラムを利用しました。この成果は、学生たちが社会に出る前からキャリアについて考え、自分自身の将来を計画する力を育む重要な活動です。
特に、昭和女子大学では、社会人メンターが学生に対し、自らの職業経験に基づいたアドバイスを行うことに力を入れています。寿命が延び、キャリアの選択肢が多様化する現代において、メンターの存在はますます重要とされています。
新システムの導入で利便性向上
2025年4月には、メンターと学生のマッチングシステムを改修し、利用者にとっての利便性を高める予定です。この新システムによって、学生は自分に合ったメンターを見つけやすくなり、個別メンタリングの利用を促進します。これにより、より多くの学生が社会人との密接な交流を可能にし、キャリア支援を得られる環境が整います。
各プログラムの内容
社会人メンター制度には、いくつかのプログラムがあります。具体的には以下の通りです。
1.
メンターカフェ:各回異なるテーマ設定のもと、メンターが自らの経験を共有し、学生と懇談を行います。これは多様な働き方の理解を深める大変貴重な時間です。
2.
メンターフェア:参加した学生グループとメンターが少人数で懇談し、気軽に相談できる場です。学生はより具体的な質問をしやすくなります。
3.
個別メンタリング:メンターと学生が1対1で面談を行い、卒業後のキャリアプランやライフスタイルについてのアドバイスを直に受けることができます。
さらに、各学科の学びに関連する職業経験を持つメンターを迎え、授業や特別講座も開催しています。これらの機会を通じて、学生はより実践的な知識と見識を得られるのです。
今後の展望
昭和女子大学の社会人メンター制度は、学生が早期から自身のキャリアに関する考えを深め、自己実現に向けた成長を促すための重要なプログラムとして、今後も進化を続けるでしょう。学生たちにはこの制度を活用して、自らの未来を描いていくことを期待したいです。
このユニークな取り組みは、女性のキャリア形成におけるロールモデルとなりつつあります。昭和女子大学での実績をもとに、より多くの教育機関や企業でも似たような制度が広がっていくことを願います。
詳しくは、
社会人メンター制度の詳細をご覧ください。