次世代半導体評価
2026-09-14 11:21:08

次世代半導体の発熱問題を解決する評価サービスを開始

次世代半導体の熱特性評価サービス、ついに始動



株式会社東レリサーチセンター(TRC)が、先端半導体の熱課題解決を目指す熱特性評価サービスを開始しました。このサービスでは、TDTR(時間領域サーモリフレクタンス法)を用いて、ナノメートル単位の薄膜材料の熱伝導率および異材間界面熱抵抗を精密に評価します。この技術革新により、生成AIやスーパーコンピューター、さらには自動運転などの高度な技術支援が可能となります。

発熱問題の背景


近年の技術進化に伴い、先端半導体や電子デバイス内部での発熱問題が顕著になっています。特に生成AI向けなどでは、消費電力の増加に伴って熱が内部に蓄積され、これは性能低下や信頼性の低下につながります。このため、効率的な熱マネジメントが不可欠です。

デバイスには、多様な薄膜材料が使用されており、それぞれの熱特性は膜厚や成膜条件、結晶構造などによって大きく異なります。従来の測定方法では、ナノメートルオーダーの薄膜やその界面の熱特性を正確に評価することが難しく、その結果として文献値や一般的な材料の物性に依存することが多かったのです。

TRCの新サービスの特長


TRCの新たなサービスは、実際の製造プロセスで形成された薄膜に対し、熱伝導率や界面熱抵抗を直接的に評価する画期的なもので、放熱性能や熱設計の最適化に寄与します。具体的には、超短パルスレーザーを使用したTDTR法により、さらに詳細な熱特性分析が可能になります。

具体的な分析例


1. 薄膜熱伝導率の評価: 例えば、150 nmの厚さのニッケル薄膜の熱伝導率を測定したところ、約50 W/m·Kという結果でした。この値は、従来の厚いニッケル材料の約90 W/m·Kに比べて低く、このことから薄膜化が熱伝導に与える影響を示しています。

2. 成膜条件の影響評価: TDTR法を使って、異なる成膜温度で作成した100 nm厚の窒化ケイ素(SiN)薄膜の熱伝導率も評価しました。成膜温度が上昇することで熱伝導率が増加する傾向が確認され、これは内部の緻密化が熱伝達の阻害要因を減らしている可能性が高いと考えられます。

このサービスを活用することで、デバイス内部の熱流動を実態に即して把握でき、設計の精度向上に大いに寄与することが期待されます。

未来への展望


TRCはこの新サービスを通じて、先端半導体や電子材料の研究開発において必要となる実測データを提供し、熱設計の革新に取り組んでいく方針です。我々のサービスがもたらすデータ分析技術によって、材料開発やプロセスの最適化が加速されることを期待しています。膨大なデータを駆使した熱特性の解析こそが、未来の先端技術開発の鍵となるでしょう。

今後も、TRCは技術革新に取り組むとともに、クライアントのニーズに応じたソリューションを提供し続けます。


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会社情報

会社名
株式会社東レリサーチセンター
住所
東京都中央区日本橋本町一丁目7番2号KDX江戸橋ビル6階
電話番号
03-3245-5633

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