多様な人々を迎え入れる新しい劇場体験『イーハトーブシアター』の魅力

新しい劇場体験『イーハトーブシアター』が始動！

一般社団法人わらび座と株式会社ヘラルボニーのコラボレーションによる新企画『イーハトーブシアター』が始まります。このプロジェクトは、文化、物理、経済の境界を超え、すべての人に感動を届けることを目的としています。

イーハトーブとは何か？

「イーハトーブ」という言葉は、宮沢賢治の童話の世界を表し、すべての命が平等に繋がっていることを象徴しています。この概念を基に、参加者が夢や希望を感じられる体験を提供し、文化的豊かさを高めることを目指します。

3つの境界を越える

『イーハトーブシアター』では以下の3つの境界を意識しています。

1. 文化的境界の突破

劇場が初めての観客でも楽しめるよう、デジタルアートを活用しています。観劇マナーにとらわれず、観客同士がポジティブな関係を築ける工夫が施されています。

2. 物理的境界の克服

聴覚や視覚に障害がある方々にも劇場を楽しんでもらえるよう、さまざまなアクセシビリティが充実しています。これにより、どんな方でも安心して来場できる環境が整えられます。

3. 経済的障壁の排除

企業や行政の支援をもとに、経済的な理由で文化体験を諦めていた子どもたちを招待する取り組みを行います。これにより、さまざまな背景を持つ子どもたちに、この貴重な体験を提供します。

イーハトーブシアターの特徴

1. 独自のアートで彩られる舞台

異彩を放つ作家たちのアート作品が舞台美術や衣装に使用され、独創的で多様なステージが実現します。これにより、宮沢賢治が描いた童話の世界が生き生きと表現されます。

2. 没入型の観劇体験

観客は、ドラマに合わせて色を変えて光るボールを使って観劇します。このデジタルアートによる新たな演出で、観客は舞台の一部として参与し、周囲とのつながりを感じできます。

3. 魅力的なキャラクターたち

伝統的な民俗芸能を生かした個性的なキャラクターが登場します。動物や人間、植物などが多様な視点から表現され、物語の深みを増します。

4. アクセシビリティに配慮

株式会社precogが監修し、多様なボーダーに目を向けた対応を行います。これにより、どんな方でも安心して楽しめる舞台が実現されます。

作品情報

『イーハトーブシアター』の第1弾作品として「真昼の星めぐり」the Musicalが上演予定です。脚本は徳野有美が担当し、演出は鈴木ひがしが行います。音楽は竹内聡が手掛け、振付は江上万絢が担当。多くの才能が結集したこのミュージカルがどのように展開されるのか、楽しみです。

開催概要

全国8地区で拠点公演を開催予定で、特に地域の子どもたちを招待する取り組みも行います。また、地域での巡回公演も多数予定されています。2025年に国連が認定した「国際協同組合年」に向けた特別な舞台も準備中です。

活動を通じて、わらび座とヘラルボニーが手がける『イーハトーブシアター』は、文化の力で人々をつなげていくでしょう。新しい劇場体験にどうぞご期待ください。