富士屋ホテルが新たに米国の技術を取り入れたMR音声ガイド体験を開始
神奈川県箱根町に位置する歴史ある富士屋ホテルは、1878年の創業から多くのゲストを迎えてきました。このたび、国際興業グループの富士屋ホテル株式会社が、株式会社GATARIが開発したMixed Reality(MR)プラットフォーム「Auris(オーリス)」を活用し、新しい音声ガイド体験を導入することを発表しました。
この音声ガイド体験は、訪れたユーザーが自分のスマートフォンを振ると、初代と三代目の経営者の声が響き渡り、ホテルの歴史や文化がより間近に感じられるよう配慮されています。ユーザーが手元のアプリを起動し、館内に設置されたマークをスキャンするだけで、直感的にその場所にまつわる物語や歴史的な背景が音声で語られます。
MR技術で歴史を体験する
富士屋ホテルは日本初の本格的リゾートホテルとして、その独特な建築スタイルや文化的背景が愛されています。今回の導入により、MR技術を通じて訪問者はこの歴史的な建物の意匠をより深く理解できるようになります。音声ガイドは日本語と英語の二言語に対応しており、国内外のゲストが共に楽しむことができます。
音声ガイドでは、初代・三代目の経営者が掛け合う様子が組み込まれ、音響効果と相まって、まるでタイムスリップしたかのような没入感を想像させます。
体験の詳細
このMR音声ガイド体験は、2025年12月29日より開始され、その利用料金は500円となっています。また、イヤホンを希望される方には別途2,000円で提供されるため、完璧な体験を追求することができます。
体験の流れは非常に簡単です。「Auris」アプリをダウンロードした後、QRコードを読み込んで言語を選ぶだけ。マップを参照しながら館内のマークをスキャンすれば、全15か所で音声ガイドを楽しむことができます。所要時間はおおよそ45分です。
富士屋ホテルは今後もGATARIと連携し、MR技術を活用した様々な取り組みを進めていく予定です。多言語対応やアクセシビリティの向上も図りながら、あらゆるゲストがリッチな歴史と文化を体験できるよう、常に新しい試みを追求し続けます。
富士屋ホテルでのこの新しい体験は、訪れるすべての人にとって特別な時間となることでしょう。同様の体験を求めている方は、ぜひ訪問してみてはいかがでしょうか。歴史の中に生きる感覚を、MR技術を通じて直接感じることができる貴重な機会です。