パナソニックと近畿大学が提携
パナソニック株式会社の空質空調社は、近畿大学との共同プロジェクトとして、気流と空気質の可視化に関する実証実験を始めることを発表しました。この実験は、2024年10月23日から2025年2月4日まで、近畿大学東大阪キャンパス内のアカデミックシアターで行われ、同施設内に設置された特別なディスプレイによって、リアルタイムでのモニタリングと可視化が行われます。
実証実験の目的
この実験の主な目的は、室内の空気環境を可視化することで、利用者の意識や行動の変化を促進することです。具体的には、温度、湿度、CO2濃度などのデータをリアルタイムで取得し、アニメーションで示すことによって、居室内の安全性を向上させることを目指します。さらに、この取り組みにより、キャンパスの魅力を高め、教育や研究における活用ニーズを把握することも狙っています。
空気の見える化とは
空気は見えないため、私たちがその質や換気状況を理解することは難しいものです。パナソニックは、この課題に挑むため、空調機器の製造や販売だけでなく、空気を可視化する新たなソリューションを提案することを目指しています。本実証実験では、アカデミックシアター内の空調や換気システムからの情報を集め、シミュレーションを基にした気流や微細粒子の動きをディスプレイに表示します。これにより、学生や教職員、来訪者にとって、安心して過ごせる環境を提供することを期待しています。
アンケートによる意識調査
実証実験の期間中には、参加者に対してアンケートが実施され、空気が見えることでどのように意識や行動が変わるのかを調査します。このような情報は、今後の製品開発やサービス化に活かされる予定です。
実施概要
- - 期間: 2024年10月23日(水)~2025年2月4日(火)
- - 場所: 近畿大学東大阪キャンパス アカデミックシアター
(所在地: 大阪府東大阪市小若江3-4-1、近鉄大阪線「長瀬駅」から徒歩約10分)
この試みは、特に教育環境の向上だけでなく、空間の新たな利用体験を生む大きなステップとなることでしょう。パナソニックと近畿大学の連携が実現する未来の空間づくりに、ぜひご注目ください。