デルタ航空はこの度、シアトル・タコマ国際空港(SEA)に新たに、デルタ・ワンの搭乗客専用ラウンジ「デルタ・ワン・ラウンジ」と一般向けの「デルタ スカイクラブ」をオープンしました。
この2つのラウンジは、コンコースAとBの間、具体的には搭乗ゲートA11の向かいに位置する建物に設けられています。ラウンジの広さは合計で24,000平方フィート(約2,229平方メートル)を超え、山岳地帯のパノラマビューを楽しむことができます。シンプルかつ洗練されたデザインは、訪れるすべてのお客様にプレミアムなサービスを提供します。
新設されたデルタ・ワン ラウンジでは、より上質な体験を実現するために、シアトルからのデルタ・ワンご利用客に専用のコンシェルジュスタイルのチェックインが提供されています。このシステムは、これまでロサンゼルス(LAX)、ニューヨーク(JFK)、ボストン(BOS)でも利用されており、今後デルタ航空の他のハブ空港にも拡大する計画です。
ラウンジの2階部分には149席、屋外テラスにも72席があり、レーニア山の美しい眺めを堪能できる特別な空間になっています。下階にはデュアルの席が配置されるデルタ スカイクラブもあり、183席を設け、周囲の自然を見渡すことができます。
デザインは、シアトルの自然美を引き立てるもので、石材や豊富な木材パネルを使用しています。エメラルド色や紺色、赤茶色などの色合いは、街の自然環境との調和を強調しています。また、金属的な仕上げや反射ガラスは、シアトル周辺の霧に包まれた山々を思わせるビジュアルを反映します。さらに、ここには地元アーティストの作品も展示されています。
デルタ・ワン ラウンジでは、地元の食材にインスパイアされた料理がレストランスタイルで提供されます。オープンキッチンでは、シェフの調理する様子を目の前で見ることができ、メニューにはアメリカイチョウ蟹のカネロニや、ニジマスの照り焼き、餃子、ラーメン、ハマチのクルードなどが含まれています。デザートには、レーニアチェリーのサンデーやチョコレートムース、シアトルの人気チーズ店Beecher’sのチーズプレートなどがあり、心を豊かにするメニューが揃っています。
朝食には、地元のペストリーやアメリカイチョウ蟹のエッグベネディクト、特製のダッチベイビーパンケーキなど、太平洋岸北西部ならではの料理が楽しめます。また、提供されるコーヒーはシアトルの人気店「カフェ・ウンブリア」のもので、ラウンジバーではシアトルの名物をモチーフにしたカクテルや、高品質の日本酒、西海岸産のワインが楽しめます。
一方、デルタ スカイクラブでは、四季に応じた特別メニューが登場します。レモンチキン、スペアリブ、そしてシアトルの有名店Ivar’sのクラムチャウダーなどがラインナップされ、デザートにはココナッツクリームパイやマリオンベリークランブルもあります。また、すべてのデルタ スカイクラブで共通して、スターバックスのコーヒーが提供されています。
これらのラウンジはデザイン性だけでなく、環境配慮にも細心の注意が払われています。日差しに応じて開閉する窓や、モーションセンサー制御の照明、再利用可能な食器の導入など、エネルギー消費を抑えながら快適さを追求しています。シアトル空港自体もサステナビリティに関する取り組みを進めており、デルタ航空はその中核を担っています。実際、昨年にはデルタが最も燃費効率に優れた航空会社として評価され、シアトル港湾局から「サステナブル・センチュリー・アワード」を受賞しています。
さらに、デルタ航空はエアバスA350-900型機を使用し、羽田からシアトルへの直行便を毎日運航しています。シアトル空港では過去10年間に28の新路線が開設され、現在も60以上の都市に対して毎日最大180便が運行されています。これからのシアトルの旅は、デルタ航空の新ラウンジで更に魅力的になることでしょう。