子中学生におけるゲーム課金の実態
2023年10月24日、ニフティ株式会社が運営する子ども向けウェブサイト「ニフティキッズ」は、小中学生を対象に行ったゲームに関するアンケート調査の結果を報告しました。調査に参加したのは2,831人で、その結果は多くの親や教育者に影響を与える内容となっています。
課金した経験のある子どもたち
本調査によると、ゲームに課金したことがあると答えた小中学生は全体の25%にも上ります。課金額について詳しく見ると、月額で最も多いのが「1,000~3,000円」であり、この層が全体の約25.2%を占めています。さらに、5,000円以上の課金を経験した子どもたちも21%存在し、その中には特に高額な20,000円以上を課金したという驚きの声も聞かれました。
ゲームのプレイ時間と人気機器
小学生と中学生では、1日のゲームプレイ時間の傾向に明らかな違いが見られます。小学生では「30分~1時間」が最も多く、中学生では「1~2時間」となりました。全体として、90%以上の小中学生が日々ゲームを楽しんでいることが分かります。使用している機器の中で圧倒的に人気なのは「Nintendo Switch」で、82.9%の子どもたちが利用していると報告されました。次いで、スマートフォンが47.6%、パソコンが21.1%と続きます。
課金によるトラブルとその影響
調査には課金に関するトラブルも cl制され、その中には「すぐに上限額に達して怒られた」、「無断で課金して問題になった」などの声が寄せられました。特に、課金が癖になってしまうというリスクを感じている子どもたちもいることが分かりました。これに対する危機感は、依存症の懸念を含め、今後のゲーム利用に対して重要な課題とされています。
ゲーム好きなタイトルは?
次に、子どもたちが最も好きなゲームタイトルについて聞くと、小学生と中学生での回答に一致が見られ、「スプラトゥーンシリーズ」が特に人気を集めました。また、「どうぶつの森シリーズ」との票差も大きく、子どもたちの好みが一目で分かる結果となりました。多くの子どもたちが、友人や家族との楽しい時間を大切にしていることが伺えます。
シングルプレイとマルチプレイの好み
ゲームプレイのスタイルについて、小学生や中学生の間でシングルプレイとマルチプレイの好みも分かれています。中学生では、シングルプレイを選ぶ人が過半数を超えており、年齢と共に好みが変わる傾向にあります。一方で、マルチプレイでの相手は、同年代の友達が多い結果が出ており、小学生では家族とのプレイも人気です。
ゲームの世界とその魅力
子どもたちに「ゲームの世界に入れたら何をしたいか?」と問いかけると、アイドルになりたい、敵キャラを倒したいなどの夢を描く声が多数寄せられました。しかし一方で、「ゲームの世界は怖いから抜け出したい」という意見もあり、ゲームに対する感情は一様ではないことが明らかになりました。
終わりに
ニフティの調査からは、小中学生のゲーム利用実態や課金に関する興味深いデータが得られました。今後も子どもたちのゲームに対する好みや課金行動に注意が必要であり、教育現場や家庭でもその影響について考える機会が求められるでしょう。