名古屋市に本社を置く株式会社スキマメディアが、2025年11月20日にオフライン広告マッチングサービス『スキマッチ』の正式リリースを発表しました。このサービスは、店舗や施設に存在する“スキマ空間”を広告媒体として活用することで、オンライン広告では届きにくい層への新たなリーチチャネルを提供します。特に、東海地方の温浴施設において導入が進められており、今後の展開が期待されています。
背景とサービスの目的
近年、オンライン広告市場は拡大の一途をたどっています。しかしその反面、ユーザーからは「興味のない広告が多すぎる」「広告を見ても記憶に残らない」といった声が上がっています。こうした問題を受けて、スキマッチは「興味のある人に、自然に届く広告」という新しい広告のかたちを目指しています。従来のオフライン広告は、企業名やキャッチコピーが印刷されただけの抽象的なもので、具体的な訴求やターゲット設定が不十分でした。これが、高額な掲出費用にも関わらず、実際の購買につながらない原因ともなっています。
スキマッチの特徴
スキマッチは、店舗や施設内のロッカーや壁面など、一部空間を広告枠として活用し、広告主と掲出先をマッチングするサービスです。このサービスの特徴は以下の通りです。
1.
高い視認時間:飲食店や大型商業施設のエレベーター、サウナ室などで掲出することで、オンライン広告よりも長時間視認され、深い印象を与えます。
2.
高精度ターゲティング:来店者データに基づいて属性マッチングを行い、同じ興味・関心を持つ層へ直接アプローチが可能。
3.
小規模から始められる柔軟性:1枠5000円から出稿可能で、テストマーケティングにも最適。データの可視化も進めています。
今後の展開
スキマッチは、当初東海地方の温浴施設を中心に展開し、2026年には全国主要都市でのサービス展開を予定しています。既に大型温浴施設や美容・スキンケアブランドとのマッチング事例も増えており、今後、新たな広告フォーマットやデジタルサイネージの導入も視野に入れています。
代表取締役のコメント
株式会社スキマメディアの代表取締役、上田大季氏は、「広告が飽和する現代、私たちは本当に価値のある認知を追求したい」と語ります。スキママッチを通じて企業には新たなリーチを提供し、店舗には収益化の機会を創出することが目的です。名古屋から始まるこのモデルが全国に広がり、広告の新たな常識を築いていくことを目指しています。