シャボン玉石けん、115周年を迎え新たな挑戦へ踏み出す

シャボン玉石けん、到達した節目と未来の展望

2025年に新たな一歩を踏み出すシャボン玉石けん株式会社。この年は無添加石けんの製造･販売開始からちょうど50年を迎え、創業115周年、そしてイメージキャラクター「シャボンちゃん」の誕生50周年という大きな節目でもあります。数々の支援に対する感謝の念と共に、企業の姿勢や将来のビジョンを綴ります。

昨年の振り返りと災害支援の取り組み

2024年は多様な変化を迎え、特に災害や安全についての考察が深まりました。元日に発生した能登半島地震では、当地の環境に配慮した橋渡し役として、無添加石けんを用いた支援活動を行いました。移動洗濯カーや入浴支援を通じて、地域の方々に洗濯石けんやボディソープを届け、被災地の生活への寄与を目指しました。今後もこの理念を大切にし、衛生管理の啓発や商品開発に取り組んでまいります。

新ブランド立ち上げと周年事業

春に立ち上げた新たなスキンケアブランド「OurSHABON」は、若年層の共感を呼び寄せることを目指しています。このブランド名は「泡」と「私たち」を掛け合わせたもので、敏感肌や乾燥肌に寄り添った製品を展開していく予定です。また、「洗おう笑おう」をテーマにしたプロモーションも進め、生活者の笑顔創出に貢献します。

2024年には、全国5か所でファンミーティングを実施し、参加者からの貴重な声を活かして商品改良に努めました。さらに、JR西日本とのコラボレーションイベントでも当社製品を提供し、無添加石けんの良さを広めました。12月には特別講演も開催し、多くの人々と共に食や環境についての意義を共有しました。

新製品開発と海外展開

製品面では、エシカル消費ニーズに応えるべく新しいカテゴリーへの参入を推進しました。義歯洗浄剤としての「シャボン玉デンタルソープ」の発売は、顧客のニーズに応える一環です。また、コインランドリー向け製品や、環境に配慮した新たな製品も用意しています。
海外展開にも力を入れ、2024年にはフィリピンなど東南アジアとの差を縮めるべく新たな仕掛けを計画しています。将来的にはヨーロッパやインド、サウジアラビア市場への進出も視野に入れ、国際的な成長を目指します。

環境配慮と働き方改革

産学官連携で開発した「石けん系消火剤」は、インドネシアでの普及を目指して実証実験を成功させました。このプロジェクトは企業理念の「健康な体ときれいな水を守る」に基づいており、環境防災部の新設によってさらなる発展を図ります。また、安全で快適な職場作りに向けたSDGsにも積極的に取り組んでおり、工場のDX化を進めています。

新たな道、未来に向けて

2025年は売上100億円達成が見込まれ、原料や物流費の高騰といった厳しい環境の中でも、シャボン玉石けんは挑戦を続ける必要があります。顧客の声に真摯に耳を傾け、ブランディングを強化し、社会課題の解決へ向けた取り組みも進めていきます。

創業115周年、シャボンちゃん誕生50周年という特別なこの年を迎えるにあたり、シャボン玉石けんはさらに多くのお客様と共に新たな価値を創造し続けます。新たな施策や製品展開も計画しており、皆様のご指導を賜りながら、輝かしい未来を目指して進んでまいります。2025年もどうぞよろしくお願いいたします。