東京ガス、新たな蓄電池オフテイク契約を締結
東京ガス株式会社(社長:笹山晋一)は、最近2件の蓄電所に関して合計80MWのオフテイク契約を新たに締結しました。この契約により、東京ガスが運用を予定する系統用蓄電池の数は6件、総出力は300MWに達し、その内の3件、110MWがこのオフテイク契約の対象になります。
1. 石狩蓄電所について
東京ガスは、株式会社レノバと提携し、アールスリー蓄電所合同会社が開発する石狩蓄電所に関するオフテイク契約を結びました。この契約は、レノバとの資本業務提携を基にしたもので、両社の協力関係を深める重要な一歩となっています。
設備概要
- - 名称: 石狩蓄電所
- - 設置場所: 北海道石狩市
- - 蓄電池出力: 30MW
- - 開発事業者: アールスリー蓄電所合同会社
- - 商業運転開始: 2027年度予定
2. 芦屋蓄電所について
また、東京ガスはエクイス・ディベロップメント・ピーティーイー・リミテッドが出資する芦屋バッテリーパワー合同会社ともオフテイク契約を締結。この蓄電所を通じて、さらなるエネルギー安定供給への貢献が期待されます。
設備概要
- - 名称: 芦屋蓄電所
- - 設置場所: 福岡県遠賀郡芦屋町
- - 蓄電池出力: 50MW(容量201MWh)
- - 開発事業者: 芦屋バッテリーパワー合同会社
- - 商業運転開始: 2027年度予定
中期経営計画における蓄電池の位置付け
東京ガスは中期経営計画「Compass Transformation 23-25」において、これまでの電力市場取引の知見を活用し、再生可能エネルギーのさらなる普及を目指しています。東京ガスは、系統用蓄電池の導入を推進し、2030年度には運用設備容量800MWを目指しています。この取り組みは、グループ経営ビジョンである「価値共創のエコシステム」や「CO2ネット・ゼロへの挑戦」とも密接に関連しています。
東京ガスは、地域社会や個人のニーズに応えるさまざまなサービスを創出し、カーボンニュートラル社会の実現に向けて積極的に取り組んでいます。これにより、持続可能な未来を築くための基盤を強化しています。
まとめ
東京ガスの新たなオフテイク契約は、再生可能エネルギーの活用かつ地域へのエネルギー安定供給の強化に繋がります。今後も同社の進展に注目が集まるでしょう。蓄電池事業の拡大と利活用が期待される中、東京ガスの取り組みは現代のエネルギー問題への解決策とも言えます。今後、商業運転開始を迎える蓄電所の運用がどのように行われるか、その結果にも期待が寄せられます。