特別展「生誕120年 三岸節子展」の開催
神戸市立小磯記念美術館では、日本を代表する洋画家であり、独自のスタイルを確立した三岸節子の特別展「生誕120年三岸節子展」が開催されています。この展覧会では、彼女の画業を広く紹介し、彼女の生涯を通じてのアートの軌跡を辿ります。
三岸節子の生涯
三岸節子(1905~1999)は、その作品を通じて日本の芸術界に多大な影響を与えました。本展は彼女の生誕120周年を記念して構成されており、特に三岸好太郎の影響を受けた初期の作品から、静物画、風景画へと進化していく様子をたどりながら、彼女の独自の視点を感じられる内容となっています。
画業の始まり
彼女は1934年、三岸好太郎の早逝後、独立美術協会展や新制作派協会展に室内画を発表し、画家としてのキャリアを開始しました。1940年代には静物画という新たなジャンルに取り組むことで、彼女の作品は更に多くの評価を得ます。特に1950年代には、その卓上の静物画が大きな人気を呼びました。
海外での活動
1954年、三岸は初めてフランスへ渡り、南仏のカーニュで多くの創作を行いました。帰国後も、埴輪や新たなモチーフである「太陽」に取り組むなど、精力的に作品を発表していきます。再度渡仏した1968年以降は、ヴェネチアやブルゴーニュの風景を描くことで、国際的にもその名声を確立しました。
展覧会の内容
主要展示章
本展は、以下の5つの章から成ります。
1.
序章「三岸好太郎とともに1925~1937」
2.
第1章「室内画から静物画へ1938~1945」
3.
第2章「静物画の探求1946~1953」
4.
第3章「油彩画の世界1954~1968」
5.
第4章「風景画の探求Ⅰ1969~1974」
6.
第5章「風景画の探求Ⅱ1975~1988」
7.
終章「花とともに1989~1999」
このほか、小磯良平の作品に特化した「小磯良平作品選Ⅲ」とも同時開催されています。こちらには新制作展出品作を中心に、関連資料など全41点が展示されています。
開催情報とイベント
「生誕120年三岸節子展」は2026年8月29日から11月8日までの62日間、神戸市立小磯記念美術館で開催されています。開館時間は10時から17時(入館受付は16時30分まで)で、休館日は毎週月曜日や特定の祝日となっています。
また、会期中には特別講演会やワークショップなど、様々なイベントが開催されます。例えば9月6日には「日々の仕事としての絵画 三岸節子の芸術」という名の講演会が行われます。定員は60名、参加費用は無料ですが入館券が必要です。
さらに、10月10日には大人向けのワークショップ「ランプシェードをつくろう」が予定されており、特別なアート体験ができます。定員は20名、対象は高校生以上です。
アクセスと入館料
神戸市立小磯記念美術館は、六甲アイランド公園内に位置しており、一般の入館料は1,200円(団体料金1,000円)、大学生は600円、高校生以下は無料です。また、神戸市在住の65歳以上の方や障がい者の方は割引料金での入館が可能です。
この展示は、三岸節子の煌めく芸術の世界を再発見する絶好の機会です。多くの皆様にお越しいただき、三岸節子の感銘深い作品とその生涯をお楽しみいただきたいと思います。