映像作家と化学者が織りなす美の探求「横浜微塵美展」

映像作家と化学者が新たに開拓するアートの世界

近年、アートのあり方は目まぐるしく変化しており、さまざまな領域とのコラボレーションが活発になっています。そして、2024年1月30日から2月4日まで、横浜のアートギャラリーアウルで開催される「横浜微塵美展」もその一環として注目のイベントです。この展覧会は、映像作家の坂根大悟氏と化学者の市川しょうこ氏からなるアートユニット「UWOUWO」の作品を中心に展開され、訪れる人々に新たな視点と感動を提供します。

展示内容概要

「横浜微塵美展」では、ホコリやモヤといった普段目にすることがないような物質をアートとして捉え直す試みが行われます。坂根氏と市川氏は、科学と映像が融合するインスタレーションを通じて、ホコリをまるで星々が煌めくように見せ、隠された美しさを引き出します。日常生活の小さな物事を見つめ直し、普段は気づかない美に気がつくことで、私たちが日々の生活の中に潜む「美」を再発見することを目的としています。

来場者が自らの手を作品にかざすことで、目に見えないモヤが発生しそれが可視化される様子は、単なる鑑賞にとどまらず参加型の体験を生むでしょう。このように、アートは限りなく広がる視覚的な美の世界を私たちに伝えてくれます。

アートユニットUWOUWOについて

UWOUWOは、坂根大悟氏が映像作家として活動する一方、化学の知識を生かす市川しょうこ氏が共鳴し合い、未可視なものを可視化することをテーマにしています。ともに異なるバックグラウンドを持ちながら、彼らは相互の視点を反映し、アートを通じて新しい世界認識を生み出します。

坂根氏は、部屋という身近な空間に目を向けることで、日常生活に潜む美や価値に気づくことができると信じています。彼のプロファイルには、多くの地元や国際的なアート展への参加歴があり、その活動は多岐にわたります。

市川氏は分子認識研究を行っており、自然界の法則を理解することで私たちの存在の美しさを発見することに焦点を当てています。彼女の科学的な視点は、アートに新たな次元をもたらしています。