特定非営利活動法人「みんなのコード」の新たな10年
特定非営利活動法人「みんなのコード」は、2025年7月に設立10周年を迎えます。この節目を新たなスタートとして、私たちは「誰一人取り残されることなく、みんなが未来を変える一歩をテクノロジーと共に踏み出す社会の実現」を目指します。
10年間の歩み
「みんなのコード」の活動は、2015年に利根川裕太代表が開催したプログラミングワークショップから始まりました。子どもたちが生き生きとプログラミングを楽しむ姿にインスパイアされ、テクノロジーを創作的に楽しむ国を目指すビジョンを掲げました。
2020年には小学校でのプログラミング必修化が進む中、独自のカリキュラム「プログル」を開発し、全国で教員向け研修を行い、認知を広げてきました。また、学校外の学びの場として、子どもたちが無料でテクノロジーに触れられる「クリエイティブハブ」を運営しています。
次なる挑戦
次の10年は「『みんな』のコード」をビジョンに掲げ、活動内容を改訂しました。全ての子どもがプログラミングを楽しむためだけでなく、あらゆる人がテクノロジーを創造的に楽しめる未来を目指します。この取り組みには、地域や経済的な背景に関わらず、全ての人を包摂するインクルーシブな価値観が盛り込まれています。
私たちは、テクノロジーが格差を広げる可能性を秘めつつも、それを乗り越える力があると信じています。個々の可能性を広げるために、次の10年間で「未来を変える一歩」を踏み出せる環境を整えていきます。
具体的な取り組み
1.
プログラミング教育の普及:全国でプログラミングを学ぶ機会を提供し、それを通じて子どもたちが楽しみながら学べる環境を作ります。
2.
学校外の学びの場の提供:地域に根ざした「クリエイティブハブ」では、経済的に困難な子どもたちにも成長の機会を与えます。
3.
生成AI時代の教育提言:2030年代の学習指導要領に向け、AI技術を活用した授業実践や教材開発を進め、次世代の教育に寄与します。
私たちは、各分野で活躍する多様な人々と協力し、包摂的な社会の実現を目指しています。みんなのコードのメンバーそれぞれが描く未来の夢と情熱を形にし、未来の教育を共に創造していきます。
みんなが描く未来とは
多様なバックグラウンドを持つメンバーが、子どもたちが自身の可能性を広げられる環境を整えることに協力してきました。代表理事の利根川は、社会課題解決に向けたNPOの重要性を強調し、500の非営利団体と100の企業が共存できるエコシステムの構築を目指しています。
運営メンバーの中には、子どもたちが自らの環境に関係なく、ものづくりやプログラミングで社会を変えられる力を身につけるための学校を増やすことを願う声もあれば、情報教育を通じて日本を再び豊かにすることを目指す夢もあります。
まとめ
「みんなのコード」の設立当初からの思いは、ただ一つです。「誰もがテクノロジーを楽しむ国を作る」こと。今後も、活動を通じて全国の子どもたちにその機会を提供し、それを通じて8億の未来を形作るために全力を尽くします。
私たちの歩みが、より多くの人々に届き、支え合う社会を実現するための原動力となることを心から願っています。