自己投資を続けるための不安調査からわかった継続の難しさ
近年、リスキリングや資格取得、健康習慣などの自己投資に対する関心が高まっていますが、実際にそれを続けることには多くの人が「続けられるか不安」という悩みを抱えています。株式会社フォーイットが実施した全国500人を対象にした「春の自己投資」に関するアンケートから、その実態と世代別や属性別の特性が明らかになりました。特に気になるのは、どのような理由で人々が自己投資を途中で諦めてしまうのかという点です。
アンケート調査の概要
調査は全国の10代から60代の男女を対象に実施され、ネットリサーチによって行われました。問いかけとして「継続する上での最大の不安は何か?」という質問が用意され、回答者は以下の選択肢から選ぶ形でした:
1. モチベーションが続くかどうか(精神面)
2. 仕事や家事との両立、時間の確保(時間面)
3. 思っていたより費用がかさむこと(金銭面)
4. 期待した成果がすぐに出ないこと(成果面)
5. 相談できる相手や仲間がいないこと(環境面)
6. その他
調査結果の概要
最も多くの回答が寄せられたテーマは「モチベーションが続くかどうか」で、全体の46.0%がこの選択肢を選びました。次いで「仕事や家事との両立、時間の確保」が15.0%、「思っていたより費用がかさむこと」が13.2%と続いています。この結果から、「続けられない理由」の中でも精神面が最も大きな障壁となっていることが示されました。
世代別の不安要因
調査の結果を年代別にみると、共通して「モチベーションが続くかどうか」が最も高い数字を示していますが、年齢によってその他の要因に差が見られます。例えば、50代ではこの不安が54.0%にも達し、新たな挑戦を始めることに二の足を踏む人が多いと考えられます。これは年齢を重ねるにつれて生活リズムが固定化し、新しい習慣を取り入れるハードルが高まるからかもしれません。一方、20代は「相談できる相手や仲間がいないこと」への不安が28.0%と目立ち、孤独感が大きな障害になっている可能性があります。
未婚者と既婚者の違い
未婚者と既婚者では、継続の不安要因にも違いが見えました。未婚者は49.6%がモチベーション維持を不安視しているのに対し、既婚者は39.7%と10ポイント差があります。これは、未婚者が自由な時間を持ちつつも、自分自身での継続管理が難しいことが影響している可能性があります。逆に既婚者は「仕事や家事との両立」が19.2%で、家庭があることで時間の確保が難しくなっていることが考えられます。
職業別の傾向
職業に応じて見ても、継続に対する最大の不安は精神面が共通していますが、具体的な課題は異なります。専業主婦や主婦層では57.5%がモチベーションの維持に難しさを感じている一方で、会社員層では孤独感や両立の難しさが影響しているようです。自営業・経営者では、時間の確保が21.2%と高く、プライベートと業務の境界が曖昧になりやすいことで自己投資を継続することが難しくなっていると言えます。
まとめ
この研究から、多くの人が自己投資を続けるために直面している様々な考慮点が浮かび上がっています。特にモチベーション維持が最も大きな壁であり、その背景には年齢や生活環境、職業による影響があることがわかります。自己投資の促進には、モチベーションを支える仕組みや環境が重要です。この結果を知ることで、今後の自己投資に対する実践的なアプローチを考えるきっかけとなることを期待しています。