伸和コントロールズが伊那市に新工場を開設
2020年12月、長野県伊那市に新たな工場が誕生する予定です。これは、半導体業界向けに特化した精密温調装置を製造する伸和コントロールズが、2019年9月に建設に着手したものです。この工場では、3D NAND、DRAM、ロジックなど、最先端の半導体製造プロセスに必要とされる新技術を駆使した製品の量産が行われる予定です。
新工場の設計と施工
新工場の設計・施工は、清水建設株式会社が担当しています。また、著名な建築家である隈研吾氏が設計デザインの監修を行い、こうした先進的な設計が地域にどのような価値をもたらすのか、注目されています。さらに、IoTの専門家である坂村健氏が工場内のIoT設備の監修を実施し、より効率的かつ合理的な生産体制の確立が期待されています。
地域と環境への配慮
新工場は、長野県伊那市が進める「伊那市木材利用推進方針」に従い、地元の材を活用して建設されます。この取り組みは、「森林の循環」を重視する同市のビジョンに賛同する形で進められ、地域の発展と合わせて地球環境の保護にも貢献することを目指します。
また、工場建設には約25億円もの投資が行われ、その結果、新たに約100名の雇用が創出される見込みです。これは地元経済にとっても大きなプラスとなることでしょう。
工場の基本情報
- - 所在地: 長野県伊那市美篶7975番地1他
- - 敷地面積: 約28,911.86㎡
- - 構造: 鉄骨2階建て、延床面積約6391㎡
- - 事業内容: 精密温調装置、超高純度空気供給システム、ドライエア供給装置、真空チャンバー、ソレノイドバルブ、モーターバルブ、マイクロバルブの開発、設計、製造、販売
- - 操業開始予定: 2020年12月
この工場は、最新技術の導入によって伸和コントロールズの事業を拡大するだけでなく、地域とのつながりを深める重要な拠点となるでしょう。今後の発展がとても楽しみです。