お茶の水女子大学で体験する新時代AI教育「NAIT」の魅力と実践
現代の教育現場において、AI技術の理解と活用はますます重要になっています。その中でも、株式会社ADSTECが開発したAIソフト「NAIT(ナイト)」は、教育機関での導入が期待されています。最近、国立大学法人お茶の水女子大学はNAITを用いた講習体験会を開催し、学生たちに先進的なAI教育の機会を提供しました。
NAIT導入の背景
お茶の水女子大学は2024年4月から新設される共創工学部に着目し、女性がデータサイエンスや工学に参画する重要性を説明しました。この新学部では、Society5.0を目指し、人間中心の社会づくりに貢献できる女性人材の育成を目指しています。これに応える形で、NAIT講習体験会が開催されました。
NAITの特長
NAITは難しいプログラミング知識を必要とせず、GUIを介して簡単にディープラーニングを扱うことができる点が特徴です。学生は90分の講義を8回受け、合計で12時間の間に基礎知識を習得し、実際にAI技術を使った問題解決に取り組みました。グループごとに分かれて実社会の課題を設定し、必要なデータを収集して選択した課題に対するソリューションを提案しました。
AI教育への新たなアプローチ
従来のデータサイエンス教育は、専門的な知識が要求され、教育に多くの時間を取られることが課題とされていました。しかし、NAITの利用により、専門知識がなくても短期間でディープラーニングソフトを使いこなすことが可能になります。この利点は多くの教育機関で採用される理由の一つです。
例えば、独自のオートディープラーニング機能を使うことで、最適な検査モデルをワンクリックで作成することができるため、初心者でも扱いやすいシステムとなっています。AI技術の体験や応用が短期間で行える点が、大きな魅力となっています。
実践的な学びの場
講義時間中に学生は、「NAIT Eye Mobile」というモバイル端末を用いたAIのリアルタイム検出システムを体験しました。タブレットで撮影した映像をAIソフトに連携することにより、製品の見た目や組立確認といった現場でのAI検査を実感できました。この実践的な体験により、学生たちの理解はさらに深まりました。
講義を終えて学生たちは、シミの有無や野菜の質の判定といったテーマで発表し、自らのアイデアを形にする貴重な経験を得ました。双方向のコミュニケーションが促進され、学生が自ら考える力を育むような場となったようです。
参加した学生からは、「操作が簡単で、誰でも使える点が魅力的だった」「講師とのコミュニケーションが楽しかった」などの感想が寄せられ、NAITの可能性を確認することができました。
今後の展望
お茶の水女子大学はNAITを活用した新たな教育プログラムを通じて、多様な人材の育成を進め、AIを利用した未来の社会においても重要な役割を果たすことが期待されています。このような新しい教育の流れは、他の大学にも波及する可能性を秘めています。教育現場の変革に向けた取り組みは、これからのDX時代を迎える上で欠かせないものとなるでしょう。